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『わ〜〜〜、負けちゃった………』


今日は大ちゃんの家で2人でゲーム。


いつも本気で闘う私たち2人は結構いい勝負で。


でも今日はなんか負けちゃうことが多いみたい。


『…なんか強くなった?』


「え〜!そんなことないでやんす〜」


って言うけど絶対嘘だ!って


『いや絶対強くなってる!』


も〜って大ちゃんをこしょこしょすれば、


「あ!こら!…ひい、やめて…っ…あはははっ」


ちょっと涙目で反抗してくる。


「もう、やったな〜?」


って仕返ししてくるから、今度は私が


『ちょ……っあははっ、もうむりやめてっ…あはは』


って立場逆転。


『もう…大ちゃ…』


もうやめてよって涙目で見上げれば、思ったより近くにあった顔。


「…っごめ、」


なんだか照れちゃって、お互い気まずくなる。


「…俺!オレンジジュースのおかわり入れてくる!」


『あ、うんありがと』


あそこまで近くで顔を見たのは久しぶりだったかもしれない。


…最近鍛え始めたのかがっしりした体とか、ぱっちりした目とか、すっと通った鼻筋とか、


改めて思い出すと……


『あ〜〜……もう、』

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作者名:Noa | 作成日時:2020年8月15日 7時

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