検索窓
今日:9 hit、昨日:4 hit、合計:18,181 hit

13 ページ13

『じゃあさ、あのツルニチニチソウは?』


ふと思い出した、あの日くれた栞。


「え、ツルニチニチソウがどうかしたの?」


あの花気に入らなかった?と少し不安げにそう聞かれるから、


そういう訳じゃないんだけど、と前置きして。


『大ちゃんは幸せな意味ばっかりって言ってたけど。生涯の友情とか、なんか…私たち一生友達なのかと思った』


って本音を伝える。


「えっ、あの花そんな意味あったの?うわ〜!それはごめん!」


知らなかった、と申し訳なさそうに謝る彼。


『え?でも他も幸せな意味ばっかりだよって』


そう言ってたよね?と聞き返せば


あ〜、と困ったように笑う。


「ごめん、ちゃんと調べてなかった」


その友達が、幸せな花言葉がたくさんなんだよって言ってたから…と


気まずそうに告げられる。


『なにそれ!私あれで悩んでたのに〜!阿部ちゃんにも相談したもん』


「…あ!もしかしてあの日阿部ちゃんと電話してたのって…」


『…そうだよ。阿部ちゃんは佐久間のことだからそんなことまで考えてないよって言ってくれたけど』


「それさりげなくディスってない!?…いや、まあ実際そうなんだけど」


そういった彼と、2人で顔を見合わせて笑う。


「まあ、でも、こうして付き合えたからいっか」


『…だね』


「ツルニチニチソウさ、」


『ん?』


「俺たち、付き合っても幼なじみなことに変わりはないから。栞は使ってね」


『うん!』


楽しい思い出。幼なじみ。


確かに、幸せな意味ばかりだ。


あのかわいい花は、今なら私も好きになれそう。


「…好きだよ」


『うん、私も』


私たちの楽しい思い出は、これからもきっとたくさん増えていく。

あとがき&宣伝→←12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (64 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
156人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 佐久間大介 , snowman
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Noa | 作成日時:2020年8月15日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。