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そうして無事、付き合えることになった私たちだけど。
「俺より先に阿部ちゃんがAから好きって言ってもらったの納得いかない〜!!」
って、何故かまた拗ねてる。
そんな大ちゃんの様子を見て、阿部ちゃん笑ってるし。
「あ、じゃあ俺はここだから」
そういえば、ここ阿部ちゃんとの分かれ道だった。
『阿部ちゃん、いろいろありがとうね!』
私が改めてお礼を言うと、
「どういたしまして。…ふふ、やっぱり幼なじみはエモいなあ…」
っていつもの言葉を残して帰っていった。
忘れ物を取りに帰るために家に向かう大ちゃんと、そのまま2人で家に帰る。
『私てっきり、バイト先の女の子が好きなんだと思ってた』
帰り道、私がそう告げると、
「へ?なんのこと?」
と大ちゃん。
『料理が出来て気が利く、花言葉に詳しい女の子…』
私が少し拗ねてそう告げると、
「あははっ」
何故か笑い出して。
「気にしてたの?」
ってからかってくるから、ちょっと拗ねる。
そんな私の様子を見て楽しそうにクスクス笑って、
「あのね、その人男だよ?」
って告げられる。
『……え?』
「まあ確かに、その情報だけ聞くと女の子っぽいもんね〜」
今度会わせてあげる、あ、なんなら今から一緒に来る?と楽しそうにそう言われて。
『なんだ………』
大ちゃんが勘違いしたように、私も勘違いしてたみたい。
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作者名:Noa | 作成日時:2020年8月15日 7時