ツルニチニチソウ(桃) (ページ2)

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「佐久間、Aちゃんおはよ」

学校に着いて下駄箱に行けば声をかけられて。

振り向くとそこにいたのは1つ年下の阿部ちゃん。

1つ年下だけど大ちゃんとはタメで話す阿部ちゃんを見て、私のことも気にしなくていいよ敬語とってってお願いしたんだ。

私が1番かわいがってる後輩。

「阿部ちゃん！おはようでありまーす！」

『阿部ちゃんおはよ』

同じタイミングで返せば、

「相変わらず仲良いね」

って微笑ましそうな目で見られる。

『まあ、ね、』

幼なじみっていいよねってちょっと羨ましそうに言われて、私も満更でもないなって気持ち。

うん、幼なじみっていいんだよ。

そのまま3人で教室に向かって、2階で阿部ちゃんとはお別れ。私たちは2階だけど1年生の教室は3階なんだよね。

『ね、そういえば今日の課題やってきた？』

「ふふ〜ん！ちゃんとやってきた！」

課題をやるのは当たり前のことなんだけど、ドヤ顔でそういう大ちゃんがかわいいから

『えっ！偉いね！さすが！』

って褒めてあげる。

ちょっとニヤけた大ちゃんがかわいいから

幼稚園児みたいに接しちゃったのは許して欲しい。