元ゲーマー、カイ ページ8
「……あの、アンダーバー君」
僕は放課後、帰る彼の足を止めて彼に話しかける。
「んっと……同じクラスの人だったね！えっと……」
「『カイ』って呼んでくれればいいよ」
僕が名前を教えると「カイ君か、よろしくね！」と笑顔で頷く彼。銀髪と黒い仮面を見ると『本当に、この学校の生徒なのか……』と考えてしまい実感が沸かない。
「スプラトゥーン、やってる？」
「スプラトゥーン？うん、大好きだよ！」
崩れない輝くばかりの笑顔がなんだか憎たらしい。だって彼は……
「今からやらない？僕のユザネ『KAI』っていうんだけど……」
「んえ！？いきなり？……勿論良いけど」
彼はおどおどと困惑している。僕は、半ば強引に彼を僕の家へと招き入れる。手にWiiを持たせて、スプラトゥーンを始める。
「……もしかしたらなんだけど、2年ほど前に僕って君とスプラトゥーンやってるんだよね」
僕がポツンと言ってみると彼は驚いたようにこちらを見た。そして
「やっぱり！？覚えてるよ、KAIっていう人『上手いな〜』って思いながら見てたからさ。君だったんだね！」
冗談を言われているみたいだ。僕は『＿＿(アンダーバー)』という人に負けまくって嫌な思い出を残した。
当時『ゲーマー』と呼ばれていた僕は、スプラトゥーンで彼と対峙したときに何回も潰されたんだ。彼は恐ろしいほど上手かった。フットワークが軽く、奇襲も上手かったからなかなか倒せずにいた。
それを見た学校の子たちは『なんだ、カイ君って大したことないね』と言われて、傷付いた。彼に罪は無いのだろうけど、ここでリアルに出会ったのは何かの腐れ縁だと思った。
その当時の彼の腕はまだ鈍っていないようで、やっぱりボロボロにやられた。だけど……
「いやー、なんか嬉しいな！ゲームで知り合った人とリアルに対面して、ゲームまでできるなんて」
彼は純粋に僕との時間を嬉しく思ってくれていた。今まで彼を恨んでいた僕が惨めに思ってしまった。
なんでだろう、彼といるだけでいつの間にか笑顔になっていた。『もう少しだけ』と言って彼を引き留めようとしたけど
「ジョンが心配するから、また今度遊ぼうね！」
と約束を交わしてくれた。
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デ・ロイテル(プロフ) - 7位イイね (2018年10月9日 22時) (
レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
デ・ロイテル(プロフ) - もう大丈夫だと思います (2018年9月28日 18時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
Olivie(オリヴィエ)(プロフ) - サイコパスさん» いいな〜、私まだアーカイブも見れてないんですよ。なんか、その様子がすぐに想像できてしまいますww (2018年9月12日 18時) (レス) id: 26b767d003 (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス - 楽しかったでホラーゲーム実況楽しかったです！アンさんが上手いのにアワアワしてる感じがまさに撲殺天使…ちなみに、リアタイで見れました( ≧∀≦)ノ (2018年9月12日 17時) (レス) id: bee83dbfd6 (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス - ありがとうございます！自分も好きなときに勝手にコメントする感じになるので、無理無く返信いただけるとありがたいです。 (2018年9月10日 10時) (レス) id: bee83dbfd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Olivie | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maycry
作成日時：2018年5月10日 23時
