経口補水液_mzkm ページ4
side:mzkm
課題のレポートが終わらず、少し仮眠を取ろうと思って机に突っ伏していたはずなのに、床に寝そべって寝てしまっていた。背中、痛い…
｢うっわ、やば…｣
ふと時計を見ると、30分くらい寝るつもりだったのに2時間弱寝てしまっていたようだった。外はとっぷりと暮れていて、あーあ。もう22時。
…そうこうしていると、ソファに放置していた携帯からけたたましく着信音が鳴る。手を伸ばして画面を確認もせずに耳に当てた。もしもし、
『あ、そうさん…ごめんなさい、夜に』
少し掠れた、辛そうな声が出た。どうしたの、と聞くと、どうやら風邪をひいてしまったらしい。動けるような状態ではないようで、お金あとで払うから、ゼリーとか買ってきてください、と。
ご飯は？水分は？他に症状は？と端的に要件だけを聞く。
わかった、向かう。着いたらインターホンを鳴らすからそれまで寝てて、と言って通話を切った。
タオルやら諸々はきっと家にあるだろうけど、自分の家にあるものも一応持っていく。あとは薬。この残量なら1週間分はあるな。
近くの深夜営業のスーパーまで自転車を走らせ、冷えピタと経口補水液、ゼリーと朝食になりそうなものを買って彼女の家に急ぐ。生ぬるい夜風が頬を撫で、ああ明日は少し暑いだろうな、と思っていると。見えてきた、あれだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ランドリーはさみ(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます…！修正致します。 (2019年8月4日 22時) (
レス) id: 4313dcd1c6 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年8月4日 22時) (レス) id: 9ac913b464 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ランドリーはさみ | 作成日時：2019年8月4日 22時
