□ 中学生の頃 □ ページ20
――――中学生の時、
‥初めて気づいた事があった。
それは…、
翔の事を異性として見ている事だ。
気が付くと、目で姿を追い
目が合うと‥
知らないうちに顔が熱を帯びていた。
恋をしていると、思ったんだ。
気づくのにそう時間はかからなかった‥、
初めて、伝えようと思った。
翔のことを想いすぎて
解決するにはそれしかなかった。
中学生の頭は、その様なモノだ。
放課後、翔を呼びだして‥
教室に二人で残った。
初めから好きだと言うのに躊躇してしまい
友達の話、家族の話、今見てるﾄﾞﾗﾏの話、
色々話をしてから、最後に言う事にした。
A「翔‥‥あのね…っ‥」
翔は、綺麗な瞳で私を見つめた。
今でも、憶えている‥
暗くなった教室に、
時計の針が忙しく動く音だけが残る。
夕焼けに照らされた翔の横顔が、
脳裏から離れてはくれない。
A「‥‥‥―――私‥翔の事が‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥好き‥‥なの‥‥」
私の声だけが、静かに宙を舞った。
翔の声が、耳には届かなかった。
ただ、小さく‥「えっ？」と言う声だけが
聞こえてきた。
そして、それに続けて‥
「‥‥‥‥そういう対象には‥‥、見れないかも、」
そう、言われた。
涙が出てきそうになるのを堪えて、
ごめんね。
と言う言葉だけ残し、
教室を出た。
すごく悲しかった。
家に帰ってから、目が腫れるぐらい
大泣きを繰り返した。
最初に好きになった人に振られると
言うことは、
すごく傷つく事だった。
次の日、翔と顔を合わせるのが辛くて
早めに学校に行った。
廊下で、翔に会った。
でも‥
翔は今まで通りだった。
いつもと変わらない、
翔だった。
それもまた、
複雑だった。
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果奈 - はじめまして(・∀・)ノ楽しく読ませてもらいました！これからの展開が気になって仕方ないです(゜-゜)←更新頑張ってください(^q^)☆ (2011年12月3日 15時) (携帯から) (
レス) id: b1ac484a5b (このIDを非表示/違反報告)
Ｓ - 更新よろしくです (2011年9月17日 23時) (レス) id: 5a0810b913 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 来たか来たか、待ってましたよ―ん＾＾ (2010年12月4日 0時) (レス) id: c4635a6dac (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - きたよーっ＾＾うははｗ (2010年12月3日 20時) (レス) id: ad48f4e2b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽生 由羅稀
