bubble Xmas ＊Daiki.S＆Tomohiro.K (ページ11)

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…

神山『はぁ、でるで～A…ってどうしたん？』

俺の足にしがみついてきた

……抱きつく…じゃない。しがみつく。
しがみつくって言うのはどっちかと言うと俺と別れたくないって感情より、家に帰りたくないって感情なんかな。

神山『旦那さん心配するやろ？今日は帰らなあかんで。』

はぁ、こんなん言いたい訳ちゃう。

『……かえりたくない』

相変わらず平仮名的なきみ。

神山『どうしたん？……もう、9時やで。旦那さんに怪しまれるやん』

『ううん。かえらない』

神山『帰らないやないやろ？バレたら俺らこうやって会えへんくなるで。』

『いや。かえんない』

神山『…………なんかあるん？』

どう考えてもおかしい。
おかしいおかしい。

『……なんもない』

…頭が悪いなりに、色々考えてるんか知らんけど、一向に口を割ろうとしない。

神山『言わんとわからへん。……言ったら俺がなんとか出来るかもしれん……どうする？』

『……おかあさん。』

神山『おかあさん？Aの？』

『ちがう。だいきの。』

だいき……旦那さんか。

旦那の母親……はぁ、嫁姑問題的な感じか。
俺は男やから、味わうことは無いやろうけど、怖いなぁ～