きっと、きみに伝えたいことがある（緑×橙） (ページ9)

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9.再会ページ9

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____そうして促されるまま応接室を出て社長室の出口までくると、

「今日はありがとう」

なんかお礼言われて。

「いや、こちらこそありがとうございました」

まあ、なんにも解決してないけどね。むしろここまで来るために使った労力返してって感じやけど。...それはヤスへの文句か。

そしたら「そういうことちゃうねん」ってあしらわれた。
もう、どういうことよ。
さっきからハテナなことが多すぎて、いちいち聞くのも疲れてしまう。

それでは、って振り返って帰ろうとしたら、呼び止められた。

「大倉、最後に一つだけ」

え？

今、何て？

ドクン。

またこれだ。
さっき、この事務所の名前を見たときと同じ現象。

あかん、これ以上考えたら頭が爆発してしまいそうな気がする。
何が原因でこうなってしまうのか、"昔から"全く見当もつかないけど、どうしてか知ったらいけない予感がしてたまらない。

心臓の痛みを必死に堪えて、村上さんを見つめた。

「ゆっくり思い出せばええから。それから...」

元気そうで安心したわ。

その言葉を残して、静かに扉は閉められてしまった。