兄は委員会に (ページ3)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:734 hit

第1話ページ3

比較的新しい制服に身を包みいつものように登校する

なぜ他の生徒よりも制服が新しい物なのか、

それは私が中途半端な時期に転校したからだろう。

転校したといってもつい3日ほど前のことだ

幸いクラスで話しかけてくれた女の子と仲良くなって登下校を一緒にするなど、順調に学校生活を送れている。

友達とだべりながらしばらく歩いていると

mb『きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！生徒会の皆さんよ！』

となにやら絶叫に近い叫び声がそこかしこから聞こえてくる、

はて？と思いながら友を見るとあぁ、と気がついたように説明してくれる

友｢あれは生徒会。女子生徒から多大な支持を得ているイケメン集団で成績優秀だったり、運動神経抜群だったり、突出した才能を持ってる人たち。私たちとは次元が違うんだよね。あ、ちなみに私の推しはsypくん！あの気だるそうな表情がｳﾝﾀﾗｶﾝﾀﾗ………｣

ああ、そうなんだ。と納得し生徒会とやらの方々をチラッと見ると目が合った

が、すぐ逸らされてしまった

A(・・・。え？なにか癪に障ることしたッけ？私。)

そう呆然と眺めていると友からの慰めが入る

友｢生徒会の人達はAさんとAさん以外には興味が無いらしいよ。証拠に他の女子生徒にはめっちゃ冷たいし、目も合わせてくれへん。やからさっきのも気にせんでいいと思う。｣

そういう事…。やはりまだ知らないことだらけだ…。

A(てか、なんで私が振られたみたいになってんの)

そうこうしている間に教室に着き、自分の椅子に腰を下ろす。と言っても友達とは席が前後なのでダラダラとたわいのない話を続けるだけなんだけど…

友｢あ、そうそう！うちのクラスにも生徒会の人がいるんだよ！窓際の1番後ろの席のhtくんって言うんだけど、他の生徒会の人達にも引けを取らない美形でしかも優しい！植物や動物が好きらしいよ！めっちゃ可愛くない！？｣

A｢へー！そうなんだ。やっぱ生徒会の人達ってもてるんだろうなぁ…。｣

友｢当たり前やろ！あんな美形の集団がモテなくて誰がモテるっていうんや！！｣

A｢へ、へぇー…。やっぱり女子生徒はみんな推しとかいるの？｣

友｢お！興味持ってきた？ファンクラブもあるから一緒に入ろ！｣

A｢あ、うん。私も入ってみよっかな！！｣