太陽に向かって愛を叫ぶ (ページ4)

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どうしてこうなったんだろう。

最寄り駅が1つ違いということで同じ電車に乗ることになった

A「あ、はい…一応……」

瑠「自分が行く時あまり表に居ないイメージだったので最初気づけなくてすみませんでした」

A「いえ、あの、全然気にしてないので…」

会話は終了してしまった。

なんだか気まづくって焦る

A「あ、本田部長が心配されてましたよ」

瑠「あぁ、返信するの忘れてたな」

そう言って、携帯を取り出し文字を打ち始めた

忘れないうちに今返信するのだろう

私も溜め込む派だから気持ちが分かるな、と揺られながら思っていると

ほら見て、と声をかけられ携帯を見る。

康くん、と書かれた人とのトークに

『俺、大丈夫』

と簡単すぎる一言とピースの絵文字があった。

A「え、本田部長のアイコンって可愛らしいんですね…」

会話よりも気になってしまったのは

可愛いうさぎのキャラクター、ギャップすぎてびっくりした。

もっとこう、サングラスかけてパリピなアイコンとか

車とかバイクとかギターのエモい感じに撮ったやつかとばかり思っていたから

思わず声に出してしまい、白岩さんは微笑んだ。

瑠「そこっすか？」

A「すみません、つい……」

瑠「面白いですね、えっと……」

A「あ、佐野です。佐野Aと申します」

瑠「佐野さんですね、白岩瑠姫です」

あ、自分ここなんで！と

去りゆく白岩さんはまたも微笑む

瑠「じゃあ、また、佐野さん」

会釈をして、彼の後ろ姿を見つめた。

夢みたいだ

遠からず近からずの彼なのだから

例えるとそうだな、、王子様がなんてことない村娘の名前を知ったくらいの衝撃

やっぱり綺麗な人だったな〜とあの時間を思い出すと共に

次、うちで会った時どんな反応すればいいのか

どうしたものかと考えながら電車を降りた。