太陽に向かって愛を叫ぶ (ページ3)

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本田部長と話してあのニュースを見て2週間が経った。

なんと部長の言う通り、その無謀はやり遂げられたらしい

金城が買収し国符所属の社員はそのまま金城へ異動という形だったのだ

する事なす事、すごすぎて驚く。

それに2週間、つまり2回白岩さんはやって来なかった

忙しいんだよな、そりゃそうだよこんな大々的なニュースにすらなっているんだもの。

出勤プレイリスト、5番は楽しい片想いソング

降りた駅のホームでふと目に入るそれは社員証

〝白岩瑠姫〟

その文字に謎に胸が高鳴る。

見覚えのある後ろ姿を見つけて駆け寄った。

A｢あのっ、これ落としましたよ！！｣

瑠｢え？あっ、ありがとうございます…｣

A｢いいえ、気をつけてくださいね｣

き、緊張した……

やっぱり綺麗な顔だったな、とか

思ったよりも背が高かったな、とか

少し痩せちゃったのかな、とか

最後の一言は余計だったな……とか

声をかけたあとにひとり反省会から始まる1日だった。

帰路に経つ途中にスーパーに寄って

安いお肉を変えたからラッキー！なんて小さなことで喜んで朝の少しの後悔はなかったことになった。

あれから数日、ちょっと仕事でいいことがあって

ルンルンで散歩をしてから、いつもは乗らない駅から乗って帰ろうとホームをくぐると

そこに彼がいたのだ。

A｢あ、また会いましたね｣

はっ！しまった！！！！声に出てしまった！！

声をかけてはいけないよ、なにしてるんだ私！

と、もう遅かった。

瑠｢この前はどうも｣

軽く会釈してふっと笑う。

A｢気にしないでください、ああいうのは助け合いですよ｣

なにカッコつけているんだよ…

はぁ、もう何言ってるの自分

もうこの場を離れようとこちらも会釈をした。

瑠「あの、もしかして康くんの、、本田部長のところの受付さんですか？」

私の存在、知ってたの？！