太陽に向かって愛を叫ぶ (ページ2)

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噂じゃ、どこかの御曹司だとか

留学帰りのエリートだとか

いろんな噂が飛び交って「国符の白岩さん」が出来上がっていく

そんな彼が毎週会う営業の本田部長は高校からの付き合いと聞いた。

確かに綺麗な顔だし言葉遣いも丁寧で、

なんなら入館記入欄の文字さえ綺麗でびっくりした。

なんとなくみんなが気になっているから覚えている程度だった

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だから、びっくりした。

【国符社長逮捕、金城が国符を買収】

そんな文字をニュースで見た時真っ先に白岩さんを思い出した。

あの人は大丈夫だろうか

そういやここ最近げっそりして元気なかったような…

モヤモヤした気持ちで出勤していつもの如く、お茶出しが終わったら廊下であの本田部長に声をかけられた。

康「お疲れ様！いつもお茶出しありがとうね」

A「いいえ、全然…」

康「ったく、子供じゃねーんだからお茶くらいセルフでやれってな〜」

なんて笑い話になって流れでコーヒーを奢ってもらった。

康「……ニュース見た？」

A「はい、国符の件ですよね」

康「毎週来る瑠姫……白岩！わかるでしょ？？連絡つかねーんだよなぁ」

A「え、、、それは心配ですね…」

俺に一言くらいくれていいよな〜と拗ねる本田部長は

頼れる兄貴感と共に少し拗ねて可愛らしさも含まれて

あぁ、これは本当にモテる人だな……と確信した。

康「噂じゃ国符の社員丸々買収するって話よ、んな無謀な…」

A「え、そんな話あるんですか？」

康「そう…なんせ国符の一人娘が金城の息子と結婚してたとかなんとかで全員首切らずに手配してるんだと」

A「ゆ、有能すぎる………」

そんなふうに本田部長とのコーヒー休憩も終わりを告げ

じゃ！白岩来たらよろしくね〜！と颯爽と去っていった。