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いつもの電車に揺られてお気に入りの音楽を流し、会社へと向かう。
少しでもこの憂鬱な気持ちを上げるためにアップテンポな曲を
「出勤プレイリスト」の1番上にしていた。
社会人は3年目に差し掛かったところ。
新卒では過酷な労働に耐えきれず1年もせずに辞めてしまい
2年目は御局様に潰されて1年で終了
つい先月見つけたこの仕事は今のところ過去1番順調な滑り出しだ。
A「おはようございます！」
「おはよ〜」
「あ、おはよ！昨日のドラマ観た〜？」
A「見ましたよ、もうショックすぎて…」
ここらじゃ大きめの企業の受付として歳の近い方に囲まれ
色んな訪問者に笑顔を振りまき今日も働く
お姉様は優しい方ばかりだから世間話も含めて話しやすく
接しやすい。
過去一いい環境だと思っている。
「あ、Aちゃん…13時からの5階の小会議室Bのお茶出しヘルプお願い出来る？事務員さん誰も出れないらしくて」
A「大丈夫です、お茶出しプロなんで！」
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大丈夫、な訳が無い
なんだよお茶出しのヘルプって
聞いたことないわ
確かに平日のその時間は電話が鳴りっぱなしで忙しい。
だからと言って受付がお茶出しする意味が分からなかった
が、郷に入っては郷に従え。
笑顔で受け入れたらそれからというものほぼ毎日これだ。
ヘルプ終わり、今日は水曜日だ。
…彼がやってくる。
瑠「こんにちは、営業課の本田部長よろしいですか？」
ほら来た、受付全員の視線を一斉にかき集めた彼
国符の白岩さん
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作者名：ちゃしゃ | 作成日時：2024年1月21日 21時
