いつもの朝 ページ4
ルチルとシャイロックにも手伝ってもらってすぐに準備が終わり、みんなでいただきますをして食べ始める。
パクッ、
ヒ「すごく美味しい・・・、さすがですね！」
澪「ふふっ、よかった。ありがとう。」
俺の右隣りに座るヒースが幸せそうな笑顔でそう言ってくれた。いつも美味しそうに食べてくれるから、こっちもすごく作りがいがある。
カ「美味いな！」
ミ&リ&ル「わあ、すごく美味しいです！」
ブ「やっぱり美味いな！」
ネ「それはよかった。」澪「良かったです、ありがとうございます。」
みんなの顔に笑顔が広がっていく、俺はこの顔を見るのがとても好きだ。
シ&ファ「・・・うまい。」
澪「よかった、ありがとうございます、おふたりとも体調はどうですか?
・・・ファウストは朝食食べれそうですか?」
ヒ「・・・体調は少しでも良くなりましたか?」
ファウストは昨日魔法舎に帰ったあと体調を崩して食欲がなくなってしまった。
今は大分顔色が良くなっているけど、それでも心配だ。
シ「俺は大丈夫だ。」
ファ「・・・多分食べ切れる、昨日はありがとう。」
澪「どういたしまして、少しでも元気になっていただけたなら良かったです、でも、あまり無理はしないでくださいね。」
ファ「ああ。」
ファウストの顔に笑顔が浮かび、俺もヒースもほっと胸を撫で下ろした。
みんなで楽しく話しながら朝食を食べ終えて、後片付けをする。
ミ「賢者様！」
キッチンで洗い物をしていると、元気のいい声が聞こえてきた。
澪「ミチル、どうしました?」
手を止めて体ごと横に向くと、少しそわそわした様子のミチルが立っていた。
ミ「この後リケと買い物に行くんですけど、賢者様にも一緒に来てもらいたいんです！」
澪「いいですよ、洗い物が終わってからになりますけど、いいですか?」
ミ「いいですよ！僕も手伝います！」
澪「ふふっ、えらいね、
ありがとうございます。」
ミ「任せてください！僕だって洗い物くらい出来ます！」
ミチルはとてもまっすぐな子で、いつも自分からすすんで手伝ってくれる。
やっぱりいい子だなと改めて思う。
流れる水の音と混ざって、食堂から楽しそうな声が聞こえた気がした。
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作成日時：2020年5月7日 19時
