＿＿ ページ12
何を思ったかひゅうがの前に
やまとが立ちはだかる。
台本と違うぞ、とさりげなくぼんと目を合わせながら
ことの成り行きを見守るしか無かった。
『待てよ』
彪｢待てとかないだろ、どけよ｣
無理やり行こうとするひゅうがを押し返すやまと。
何やってんだ、と事情を知る3人は心の中ではてなが止まらない。
ひゅうが出なかったらどうやってネタばらしすんのよ。
力也出てくるよ、何がしたい？って。
押し返し続けるやまとに痺れを切らし、ひゅうがが怒鳴った。
彪｢どけっつってんだろ！｣
これまでの人生で聞いた事のないひゅうがの怒号。
これからも一生聞きたくない。
戦慄が背筋を駆け、正に一触即発となった雰囲気の中
間に割って入った人物がいた。
デカとデカの喧嘩を仲裁できるのは、デカだけだ。
内心激アツだった。
" あの " ゆうまが、殴られるかもしれない状況でスっと入ってくるなんて。
やる時はやる男だと世間に見せつけてしまっている。
悠｢一旦解散する？｣
｢そうしよ。やまと、ひゅうが通して｣
『でも今ここで帰ったら絶対後引くから』
彪｢引かない。俺もそんなガキじゃないし。
今はムカつくから帰らせてってだけ｣
ちなみにやまとはもう泣き出しています。
仕掛け人が今のところ1番泣いてます。
子供みたいに大粒の涙をほっぺたにつけて。
彪｢明日の時間グループで送っといて、お疲れ｣
誰も何も返事はしない。
大きめの荷物を持って出たのを見届けてからやまとが泣き崩れた。
…あたしが何も知らない側だったら、何でこいつが
泣くのかと腹立たしくなることだろう。笑
『みんな本当にごめん、こういう風にしたくはなかった』
各々が全員俯いている。
コムドットの行く末を想い続けてきた彼らは
初めての仲間割れに疲れた心で対処できない。
ただ彼らは、リーダーを辞めろとも300万人を諦めるとも
一言も言わなかった。
光が消えた目でも、絶望はしていない。
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яeu(プロフ) - ららみさん» ご愛読ありがとうございました。ありがたいお言葉をいくつも並べていただけて大変嬉しく思います。新作を出した際にはぜひ覗きに来てください☺︎ (7月31日 19時) (
レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
ららみ(プロフ) - めちゃくちゃ好みど真ん中のお話で毎日更新されるのを楽しみにしていました😵💫💞完結は悲しいですがお話が素敵すぎて幸福感でいっぱいです、、！💘💘💘次のお話も楽しみにしています🫶🏻💓 (7月31日 0時) (レス) @page45 id: e947e550b2 (このIDを非表示/違反報告)
яeu(プロフ) - おりさん» ありがとうございます。ゆっくりではありますが確実に更新していきたいと思っております。 (7月13日 8時) (レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
おり(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます。ご自身のペースで更新頑張ってください！ (7月12日 21時) (レス) @page25 id: 7292fb39fb (このIDを非表示/違反報告)
яeu(プロフ) - meloさん» 線香花火も読んでくださったのですね、随分時間が空いてしまったのにも関わらず読んでくださることに感謝です。ありがとうございます。 (6月28日 18時) (レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：яeu | 作成日時：2023年6月19日 20時
