友情 ページ6
侑くんのことが好きだと確定した今、私は自分の気持ちに素直になろうと決めた。
今教室にもどったら、みんな暗い顔してるだろうな〜
振り返ると、私が侑くんのことを好きになるまでルカ達には沢山相談にのってもらったし、協力してくれた。みんなも侑くんや治くんのことが好きなはずなのに。
普通なら突然ひょっこり現れた地味な女がファンクラブもあるほど人気な侑くんに告白されたらムカつくはず。
みんなの想いを無駄にしてはいけないと思えた。
兵庫という慣れない場所に来た時、もうクラスではグループが出来ている時期に私は一人でさみしかった時、学校で初めて声をかけてくれたのはルカ達だった。
ルカ達は必ず困っている人を見かけたら手助けをする。ずっと一緒にいて気づいた。私はルカ達と友達になれて本当に良かった。
今こそ、私がみんなを助ける番だ。
急いで教室に戻る。
ガラッ
ル「A！？遅かったじゃんどこ行ってたの！？」
『ごめん、みんなに噓ついた！トイレじゃなくて屋上(;^ω^)』
葵「まさかあんた．．．目腫れてるし．．．」
『みんな今まで沢山相談に乗ってくれて、協力もしてくれてありがとう。私ね、決めた。自分の気持ちに素直になろうって。私ね．．．侑くんのことが好き。///』
改めて口にすると恥かしいなぁ
するとみんなの表情は明るくなって。
「A〜！！！」
ギュッ
愛「気付くの遅いよ馬鹿！」
み「ほんっとに！これから何か起こっても今まで通り協力するから！」
ル「私らAの味方だからね！」
葵「A．．．ほんとあんたは成長するのが早いよ．．．お母さん嬉しいよ」
『だから私はいつ葵の娘になったの笑』
みんなうっすらと涙を流していた。
こうやってみんなで抱きしめながら、涙を流しながら、感情を共有する仲っていいなぁ〜
本当に、みんなと出会えて良かった。ルカ達や侑くんのいる兵庫に来れて本当に良かった。
侑くん．．．侑くんと友達以上の関係になれるのは、まだ先の話かな？
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作者名：うぃるうぃる | 作成日時：2021年8月29日 23時
