本来は勝負の日だった 宮侑 ページ5
ついにきてしまった月曜日。
Aちゃんに告白する日。
昨日はAちゃんに会える、告白する!と思ったらなかなか寝れなかった。
Aちゃんはどんな返事をするかな?
ドキドキして寝坊して朝練に遅刻しそうになった。
朝練が終わって教室に行くと教室が騒がしかった。
侑「なんや、何があったん」
銀「侑聞いてないん?このクラスに転校生が来るって」
侑「知らん」
転校生か〜男子かな、女子かな、関わることあるかなと考える。
大事なことを思い出して我に返った。
Aちゃんに告白するために、ここに来てほしいと連絡しようとすると先生が来てHRが始まった。
携帯を制服のポケットに入れる。
みんなは転校生はまだかとざわつく。
先「じゃぁ入れ」
先生の声に続いてドアが開く。みんなはドアに注目する。
侑「...!」
教室に入る転校生は女子で、しかも見覚えのある女子だった。
みんな、特に男子はその女子に釘付けだった。
真「アメリカから来ました東雲真美です。中学2年生の時まで兵庫に住んでました。皆さん仲良くしてください。よろしくお願いします」
パチパチ
先「中2までこっちにおったら知っとる人とかこんなかにおらん?」
と真美は先生に聞かれ教室を見渡す。
真「あ、います!久しぶり、あーくん」
あーくん?とみんな俺に注目する。男子は俺を睨む。
真美は綺麗になっていた。
俺も久しぶりに会えて素直に嬉しかった。
感動の再会が大きくて、真美に教室を教えたりしてAちゃんに告白するための連絡をし損ねた。
そしてこの時の俺はAちゃんの気持ちも知ることもなく、裏でAちゃんが一人で泣いていたことに気付いてあげられなかった。
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作者名:うぃるうぃる | 作成日時:2021年8月29日 23時