大切な人 宮侑 ページ23
〜♪
初めてAちゃんと会話した時におすすめされた中国の曲を聴く。
この曲をおすすめされて以来、時間がある時、試合前に聴くようになった。
この曲を聴くたび、Aちゃんの笑った顔とか、一緒に帰ったりしたことを思い出す。
真「ねぇ、何聴いてるの？」
帰り道。一緒に帰ってる真美が聞く。
侑「別に、何でもええやろ」
この曲について誰にも言ってない。
知ってるのは俺とAちゃんだけが良かったから。
真「ねぇ、なんか最近嫌なことあった？」
しつこいなぁ
侑「なんもねぇわ」
真「もしかして．．．Aちゃんのこと？」
侑「っ．．．！」
Aちゃんという名前に反応して歩く足を止める。
．．．何でAちゃんを知っとるんや
真「やっぱり．．．最近あーくん様子変なのはAちゃんだったんだね。でも安心して？Aちゃんはもうあーくんには関わらないから」
なんやて．．．？最近Aちゃんと話せなかったのはこいつが関わっとったんか？
侑「おい。それどーゆうことや」
怒りが顔に出る
安心なんてできるわけねぇ
真「あーくんが困ってるから関わらないでって言っただけだよ？何かおかしいこと言った？それとも何、あーくんにとってAちゃんって何なの？．．．あーくんはAちゃんのことどう思ってるの？」
ここではっきり言ってやろう
侑「俺にとってAちゃんは誰よりも一番大切な人なんや。俺は．．．Aちゃんが好きなんや」
真美が一瞬驚いた顔をして、涙を流した。
真「どうして．．．？私は、あーくんに会うために日本に帰ってきたの！あの時だって約束したでしょ！？言うべきことがあるって！私は今でもあーくんが好きだよ？あーくんがAちゃんを想ってるくらいに！」
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作者名：うぃるうぃる | 作成日時：2021年8月29日 23時
