四面楚歌*４ ページ14
「ねね。ところでウッキ〜とどういう関係？ 知り合いなんだよね」
明星先輩が遊木先輩にじゃれつきつつ首を傾げた。
「Aくんとは部活が一緒なんだよ。最近は忙しくってろくに部活に顔出せてないけど」
「俺も部活サボりぎみなんで。どっちにしろ会えてなかったですね」
ゲーム集団がいるから行きたくないってのが本音だけど。あいつら許すまじ。
「でも俺、遊木先輩のこと見ましたよ。屋上からダイブしてませんでした？」
いつかの放課後。叫び声がしたから何事かと上を見上げれば、遊木先輩がぷらんぷらんと宙ずりになってたんだよね。いじめられてるのか？？と一瞬頭をよぎった。
「あはは。あれは…いろいろと、ね？」
遠い目をしている先輩は哀愁が漂っている気がした。…触れちゃいけなかったか。
それから、当時のことを思い出したのか少し気分が沈み気味の遊木先輩は、困ったように眉を下げながらそれでも嬉しそうに笑った。
「まぁ、あれがあったからこその快挙って思えば救われるけどね」
高所恐怖症が治ったとか？そりゃまた荒治療だな。
「講堂全部が虹色に輝いたときはもう感動しちゃった……！昨日のあの熱気は凄かったよね」
にこにこと。本当に幸せそうに笑う。釣られたように明星先輩たちも笑っていた。
「昨日っていうと……。もしてしてあのＳ１ですか？先輩たち講堂で応援してたんですね」
チケットは外部からのお客さんが優先して取れる仕組みだから講堂内で観戦できるなんて運が良かったんだなぁ。すごいや。あっ、もしかして験担ぎのバンジーだったとか！
「えっ？いや応援っていうか」
「俺たち演者として出てたんだよ！」
遊木先輩の言葉を遮るようにして明星先輩が嬉しくてたまらないというふうに目をキラキラさせて言った。……え。でも演者って……。
「まっさかぁ！だって昨日は四つのユニットしか出てないんですよ？」
蓮巳先輩がリーダーを務める『紅月』と、零先輩が率いる『UNDEAD』。俺の友人である双子が結成した『2wink』。
そして勝利を納めた『Trickstar』。
「それなのにどうして先輩たちが舞台に立つんですか？つまんないですって、そういうの」
あははと笑い飛ばせば、先輩たちはきょとんとした顔で互いに顔を見合わせて。氷鷹先輩が代表するかのように一歩前に出ると、言い遅れたが……と少し困ったような、けれど自信に満ちた表情で爆弾を投下した。
「俺たち三人と……そして、もう一人ここにはいないメンバーで『Trickstar』というユニットを組んでいる。まだまだ新人ユニットだが、よろしく頼む」
………………マジ？
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yukki(プロフ) - 続けてくださって嬉しい限りです！これからも応援しながら作者様の作品を読ませていただきます！！ (2020年1月11日 23時) (
レス) id: c7ca82405e (このIDを非表示/違反報告)
すみぃ(プロフ) - 続けて下さってほんとに嬉しいです！！pixivあんまり詳しくなくて作者様の作品見れるか不安なんですけど勉強します！！これからも影ながら応援しております！頑張ってください！ (2020年1月11日 19時) (レス) id: f77c46eafb (このIDを非表示/違反報告)
「なる。」(プロフ) - 作者様の書き方がとても好きですし、凄く読みやすいと感じています。なので、占いツクールでの活動を続けるという決断をなされた事が、凄く嬉しいです。最後になりましたが、更新、楽しみにしながら気長に待ってます。 (2020年1月11日 12時) (レス) id: 61cc988ea5 (このIDを非表示/違反報告)
「なる。」(プロフ) - こんにちは。突然ですが、コメント失礼します。占いツクールでの作品の書き方ですが、台本書きでは無い他の作者様も大勢いますし、現に私も台本書きはしていません。書き方は作者様の自由なので、台本書きでも、台本書きじゃなくても、どちらでもいいと思います。私は、 (2020年1月11日 12時) (レス) id: 61cc988ea5 (このIDを非表示/違反報告)
Tatutatu(プロフ) - この作品とても好きです！続ける決断をなさってくれてとても嬉しいです……！ (2020年1月11日 10時) (レス) id: b586c3b914 (このIDを非表示/違反報告)
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