ふたりきり ページ21
『うまそ。もーらい。』
ゴホゴホむせる私をよそに
ポップコーンに手を伸ばす翔。
「早かったね…って、え？あれ？みんなは？」
体をくっつけるように座る翔に
気付かれないように
少しずつ距離をあけながら尋ねると
もぐもぐしながらバツが悪そうに腕を掻いた。
『結論から言うと、帰った。』
「えっ！！」
『大きな声出すなよ』
「ごめん。でもなんで！」
『乗ってる間に結衣ちゃんが寝ちゃってね、先連れて帰るから、あとはお若い2人で〜ってさ。そんな若くもねぇけどなぁ(笑)』
「突っ込むとこ、そこじゃないし！」
さっき私があけた距離を詰めて
平然とまたポップコーンに手を伸ばすから
思わずパタンと蓋を閉じた。
『えーもうくれないのー？ケチー。』
「そうじゃなくて！2人きりはマズイでしょ！」
顔の半分以上をマフラーで隠して
小声でそう訴えても
寒そうに手を擦るだけで
特に心配してる感じじゃない。
「こんな暗い中で、誰も俺らのことなんて見えないって。乗り物とレストランはごめんだけどな。」
当たり前！
確かに外にいれば
顔なんて分からないくらいの暗さだけど！
それでもやっぱり万が一のことがあったら---
『大丈夫。俺が責任持つから。俺の誕生日だもん、付き合ってくんね？寒くて申し訳ないけど。な？』
ずるいよ。
こんな時に
いつもとちょっと違う、甘えた声。
困った顔で翔を見上げたら
『はい、決まりー！あと30分で花火だから、見えるとこまで移動するぞ。』
いつの間にか計画を練ってたらしい翔が
即座にベンチを立ち上がって
まだオロオロしてる私を見下ろす。
そんな強引なところも
かっこいいって思えちゃうんだから
やっぱり翔ってずるい。
『ほら、早く』
立ち上がらせるために握ってくれた左手は
歩き始めても繋がれたままだった。
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ジェシカ - こんにちは♪更新お疲れ様です。なんか見ていて可愛い感じなんでしょうね、翔くん(笑)バク転びっくりでした！まさか出来るとは…。まだまだ若いですね(^∀^) (2015年10月26日 10時) (
レス) id: e0dee21a42 (このIDを非表示/違反報告)
Love(プロフ) - ジェシカさん» こんにちは！風邪大丈夫ー？寒くなってきたもんね。Mステかっこよかったね！バク転凄い！ (2015年10月25日 9時) (レス) id: a37b0e2bf9 (このIDを非表示/違反報告)
ジェシカ - こんばんは♪お久しぶりです！熱を出してしまいまして、なかなか嵐の情報が入って来ませんでした…。でも！！今日のMステは見ましたよ(^∀^)相変わらずかっこよかったです☆ (2015年10月23日 21時) (レス) id: e0dee21a42 (このIDを非表示/違反報告)
Love(プロフ) - ジェシカさん» こんばんは！終わった後の楽しみがあると頑張れるよね！来年は合格と当選が一気に来るといいねo(^_^)o (2015年10月11日 23時) (レス) id: a37b0e2bf9 (このIDを非表示/違反報告)
ジェシカ - こんばんは♪私は受験生なので今回も行けませんでした(泣)来年こそは行きたいと思います！ (2015年10月3日 19時) (レス) id: e0dee21a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Love
| 作成日時：2015年3月24日 23時
