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桃色シーサイド ー 楓士雄 × 零二 ー ページ9

「…花岡」


楓「おう、どした!」


「海行きてぇ」




別に話すことないけど。

声聞きたい訳でもないし、会いたいわけでもねェけど。

通話履歴の1番上にたまたまいたから。




楓「今時期って桜とかじゃねーの?」


「いいから。今」


楓「今!?今ってオマエ何時だと、」


「チャリでコインランドリーの前。じゃ。」


楓「ちょ、ひむ




何故今からなのか自分でもよく分からなかったが、今から海に行くことになった。

現在午後10時半。流石に春でもちょっと冷える。

パーカー着ていこうか。一応香水も。


玄関を出ると冷たい風が頬を掠った。
寒くは無いが、風のせいで少し身震いする。

両耳にイヤホンをさして、コインランドリーまで足を運んだ。









「遅せぇよ」




7曲ほど聞き終わり、ギコギコと不快な音をたてて街頭の明るさに人影が現れた。

花岡だ。


肩を上下させ、呼吸を荒くした花岡に少し口角が上がるのは気の所為だろうか。

いや、少し上がってる気がする。




楓「オマエな、急すぎ……ハァ、…ハァ、」



楓「××のコインランドリーとか、うち、から…ハァ、何分かかると、…アホ、う"ぇぁ…ちょ、タンマ」



ポッケから小銭を出して、少し値上がりした自動販売機で水を買う花岡。

冷えた夜に冷えた水をグビグビと音を立てて飲み進める花岡の首筋は輝いていた。


きっと風呂上がりだ。ノーセット。これはこれで嫌いじゃない。

風呂上がりにハードな運動をさせてしまったようだ。


あっという間に水を平げ、また自動販売機で飲み物を買う花岡。

さみぃだろ、と暖かいほうじ茶を渡してきた。




楓「悪かった、待たせて」


「…別に」




冷たい指先を温めるほど暖かくはないお茶だが、1口飲めば頬が熱くなった気がした。

2→←5 オマケ



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KARIN(プロフ) - 更新ありがとうございます!凄くにやけてしまいましたww最後の零二と楓士雄の掛け合いが最高でした! また機会があればお願いします! (5月3日 8時) (レス) @page12 id: 04c1789ccc (このIDを非表示/違反報告)
KARIN(プロフ) - 有り難うございます!ツンデレ彼女の零二と映画のキャラそのままの楓士雄でお願いします。内容は 雲野様にお任せ致します!お願い致します (2023年4月24日 13時) (レス) id: a87d96d4f5 (このIDを非表示/違反報告)
雲野(プロフ) - リクエスト大歓迎です(ᐡ ̥_ ̫ _ ̥ᐡ) (2023年4月23日 20時) (レス) id: d77f598b75 (このIDを非表示/違反報告)
KARIN(プロフ) - 初めまして!初コメ失礼します!リクエストお願いしても良いでしょうか? (2023年4月18日 21時) (レス) @page8 id: a87d96d4f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雲野 | 作成日時:2023年4月2日 0時

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