妄想処理場 ｰ 高低 ｰ

素顔 ｰ 孫六 × カムイ ｰ ページ13

「お前、今日くらいいだろ」


カ「身につけてないと落ち着かなくて」


「女子高生かよ」


カ「男子ッス」


「そういう事じゃねェ」




校門前で待ち合わせ。校門前ってのが気に入らねーけど。

カムイと出掛ける予定があったので、校門前で待ち合わせていた。カムイは既に校門前でまっすぐ前を見つめていた。

姿勢だけは褒めてやる。


2人の時もマスクつけやがって。厳ついマスクではなく、ただ黒い普通のマスクだったが。

2人の時くらい素顔を見せて欲しいものだ。


俺を見つけても無反応。少し手を振ったり、笑顔になったり、しないのだろうか。いつもそうだ。

マスクをつけてると表情が分からねェ。




その癖腕に手を突っ込んできたり、歩幅合わせてきたり、前から走ってくるチャリを避けてくれたり、とにかく目が合う。よく分からねぇ。

カムイなりに楽しんでるのだろうか。にしても無表情。
……っていうか、睨んでる？眉間に皺を寄せてるような。


分かんねェなぁ。

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