side.SHOSEI ページ11
それから、
俺とAには、寝る前に一緒にアルバムを見返す、という欠かせない日課ができた。
アルバムのページをパラパラとめくると、
「ねえ祥生、この写真って…」
Aが指を指した写真は、
俺が初めて撮った、あの日のAの写真だった。
「ああこれ？これはな…」
「俺とAが出会った日の写真！」
「俺が桜の木を撮りに来てたんやけど前を歩いてたAがいきなり転んでん、俺も慌てて持ってた絆創膏で応急処置してな」
Aも過去の出来事を知りたいのだろう、興味津々に聞いている。
「そしたらA、律儀にお礼するって言ってん、」
あの日の出来事を事細かに説明していく。
「その時食べたケーキがさっき食べたやつなんやけど、覚えてへん？」
するとAは、
「食べた事ある気がする、、、！！」
「祥生！もっと話聞かせて！」
目を輝かせた。
本当におバカさんでかわいいなぁ。。
そのケーキの味を覚えてんのは、俺と食べたからじゃなくて、アイツがよく買ってきてたからやのに。
「ええよ、もう少し話そか」
「この写真はな…」
何度か同じ話を聞かせると、Aの記憶に刷り込まれていき、
どんどんAとアイツの記憶が、俺とAの思い出として上書きされていった。
Aが初めてここへ来た日は俺と付き合った記念日。
桜の木に見とれて公園で転んだ君を助けたのが出会い。
ストーカーからAの身を守ると約束した俺は、Aに告白して、それをAは嬉し涙を流して承諾した。
Aが身につけてるブレスレットは俺がプレゼントしたもの。
もうAの記憶の中にアイツはいない。
Aの隣にいるのはいつだって俺。
俺の隣にいるAはずっと幸せそうだ。
ほら、やっぱりアイツの所に居るべきじゃなかったんだよ。
Aが苦しんで汚される前に助け出せて良かった。
なあA
俺たちは運命で結ばれてんねん。
このままふたりだけの世界で一生を終えような。
愛してるよ、
そう呟いて
瞳を閉じた君にキスを落とした。
side.SHOSEI.fin
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ﾎﾞﾑﾊﾞﾑﾌﾞﾘﾝ(プロフ) - ｍｏｏｎさん» 返信遅くなってしまって本当にごめんなさい😖Twitterはやってないのですが私生活が落ち着いたら始めてみようと思っています！続きが気になると言ってくださって本当に嬉しいです〜❕🤍 (2022年11月11日 1時) (
レス) id: 9279bf3d17 (このIDを非表示/違反報告)
ﾎﾞﾑﾊﾞﾑﾌﾞﾘﾝ(プロフ) - ななしさん» お返事遅くなってしまいすみません😖更新とてもゆっくりですが少しでもお楽しみ頂けたら幸いです🫶🏻🪄 (2022年11月11日 1時) (レス) id: 9279bf3d17 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - コメント失礼します。続きが気になります〜！😂更新まったり楽しみにしています！ (2022年6月21日 18時) (レス) @page22 id: 791bab0b0f (このIDを非表示/違反報告)
ｍｏｏｎ(プロフ) - 続きが気になってしかたありません(/_;)Twitterとかで書き手様やられてますか？？ (2022年6月9日 23時) (レス) @page22 id: 51324aec31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾎﾞﾑﾊﾞﾑﾌﾞﾘﾝ | 作成日時：2022年5月26日 23時
