【JO1】Lotus (ページ40)

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デビューを迎え俺らは忙しくさせてもらって
家に帰るのは夜中という日々が続いていた。

やっと仕事に区切りがついたのは1週間後。

蓮「久しぶりに早く終わったかも」

瑠「本当だよね」

瑠姫にはAとの事も話していた。

瑠姫からは冷やかされてたのと

瑠「泣かせたら俺がもらうよ？」

蓮「渡さないけん」

瑠「まぁ、良かったね」

蓮「ありがとう」

Aの部屋をふと見ると
灯りがついていないから

まだ帰ってないんだなんて思っていたら

瑠「ねぇ、蓮くん」

蓮「ん？」

瑠姫がいきなり真面目な声で
呼ぶから何かと思えば

瑠「カーテン…なくね？」

蓮「え？」

Aの部屋をもう一度見ると
いつも閉まってるカーテンが無くなっていた。

瑠「ちょっと蓮くん！」

急いでAの部屋の前まで行くとポストは塞がれていた。

状況を理解しようとそのまま立っていたら

瑠「目立つとまずいから一旦、部屋行こう」

蓮「…うん」

自分の部屋へと向かうとポストに一枚の封筒が挟まっていた。

それを取り出すと。

"蓮くんへ"

と書かれていた。

慌てて持っていた鞄もその場に置いて

読み始める。

蓮「A…」

瑠「蓮くん…」

蓮「大丈夫やけん」

瑠「本当に？」

蓮「Aの気持ち。無駄にしたらいけん」

瑠「とりあえず…入ろう？」

言葉とは真逆の感情が涙となって
手紙に沢山の雫の後をつけていた。

瑠「蓮くん…」