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蓮「適当に…座って」
さっき自分がした事が
今になって恥ずかしくなって
蓮「何飲む？」
「え、いいよ、気にしなくて」
とかいうけど何かと思って
蓮「良かったら」
「ありがとう」
Aの右側に座り
「あのさ？」
蓮「ん？」
「心配させちゃったみたいでごめんね？」
蓮「違うんよ。俺が勝手に」
「ううん。嬉しかった。ありがとう」
蓮「そりゃ、男の人と2人でって…」
「そんなこと言ったらこれから蓮くん
どれだけの女の子達を魅了するとおもってるの(笑)」
蓮「そうやけど」
「ふふっ、嘘嘘」
蓮「えー？」
「そんな困った顔しないで？今日、編集してて
やっぱり皆かっこよかった」
蓮「本当に？」
「うん、何か私が嬉しくて」
蓮「ありがとう」
「皆なら絶対TOPになれるって」
蓮「A…」
そっと彼女の手に触れカップから手を離させ
「蓮くん…」
どうしても抱きしめたくなって
蓮「夢叶えるけん。それで恩返しするけん」
「うん。
沢山、沢山、恩返ししなきゃ」
Aは小さくて
俺の腕の中にすっぽり収まってしまう。
まだ…今はまだ言っちゃいけんのは
わかっとるんやけど…
蓮「Aは誰にも渡さないけん」
「…うん」
蓮「他の男に振り向かんようにするけん」
「うん」
蓮「俺だけを見てるんよ？」
「ふふっわかった」
ゆっくりとAから離れれば
照れてるAは下を向いて手で顔を隠すから
蓮「A？手、退けて？」
「いやー(笑)」
蓮「なんでー顔みたいけん(笑)」
「いーや」
蓮「駄々っ子」
Aの手の上から
ゆっくりと頬へと触れると外された手。
蓮「やっと顔…みれた」
「もう」
膨れる彼女も可愛くてその膨れた頬にそっと唇を寄せた。
驚く彼女が焦ってるのかな？
「時間も遅いからさ、私帰るよ」
蓮「…うん、わかった」
玄関までで良いなんて言うから本当に？って何度も聞く。
「じゃあ、頑張ってね」
蓮「うん、ありがとうね。
編集大変だったんじゃない？」
「本当だよー…」
って背中越しに話してた彼女は靴を履く前にいきなり足を止め
気を抜いていた俺は腕を引かれてバランスを崩し
「お返しっまたねっ」
パタンと閉まるドア。
自分の頬に触れた感覚
「やられた…(笑) 」
やっぱり誰にも渡したくない。
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作者名：Chii。
| 作成日時：2021年7月24日 21時
