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家に帰ってから飲み物が欲しくて
自販機にいくのに簡単に着替えてから
部屋を出て中庭から突っ切ろうとした時
瑠姫くんがこっちを見ていた。
歩いて行くと
人差し指を立てるから足を止めたら
蓮くんがいて会話が聞こえてきた。
瑠「迷惑ではないんじゃない？
ただ、Aさんはどうなのか」
蓮「ん？」
瑠「蓮くんの素直な気持ち知りたいかもよ？」
蓮「素直な気持ち…か」
瑠「そう、素直な気持ち。
悩ませることいってごめんね。また明日」
瑠姫くんは帰って行ったけど
私は出るに出れなくなって
近道をやめて買いに行こうとした時
蓮「A…好きやけん」
「えっ」
思わず声を出してしまった。
蓮「ちょっ」
「ご、ごめん。聞くつもりは…」
蓮「やられた…(笑)」
照れてる…のかな？
顔を隠しながら下を向いた蓮くん。
蓮「A、今何時？」
「えっと、もう0時過ぎたけど…」
蓮「10分でいいけん」
「うん？」
蓮「明日も仕事やろ？」
「蓮くんもでしょ？」
蓮「だから10分(笑)」
「わかった」
ここって椅子を叩かれたから
蓮くんの横に座ると
蓮「さっきのは本当やけん」
「…うん」
蓮「俺、Aのこと好きやけん」
「うん」
蓮「これからも応援してくれんと困るけん」
「うん」
蓮「頑張るから…」
「うん。私もちゃんと応援する。
蓮くんも皆も」
蓮「ありがとう(笑)」
「私も…蓮くんが好きだよ。だから応援する」
蓮くんの真っ直ぐな気持ちはもちろん嬉しい。
けど、恥ずかしいが勝って顔が見れなくて…
横目で蓮くんを見ると星を見上げていた。
「蓮くん」
蓮「ん？」
「星、綺麗だね…」
蓮「そうだね…」
少しの沈黙。
心臓の音、聞こえちゃいそう。
「さ！飲み物買いに行ってくる」
蓮「うん、気をつけて」
「そこだからね？(笑)」
蓮「わからんよ？(笑)」
「蓮くん何か飲む？」
蓮「じゃあ俺も行こうかな」
2人で明日はどんな仕事とか今後の予定とか話して
小銭持ってないって言う蓮くんにこの前のお返しね。
なんて話しながらミルクティーを渡し
「じゃあ、おやすみ」
蓮「飲み物、ありがとう。おやすみ」
「また、連絡していい？」
蓮「Aからの連絡はいつでもいいけん」
「わかった」
10分だけの2人の時間。
今までも2人で話すことはあったけど
特別な時間になった。
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作者名：Chii。
| 作成日時：2021年7月24日 21時
