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第64話 ページ19

No side


Bデッキの船首側のドアから出てきたキャットBは周囲を見回しながら通路を渡り、2本目のガスシャフトのはしごを上った。

すると、キャビンの屋根に子どもが背中を向けて倒れているのが見えた。
拳銃をしまって屋根に飛び降り、子供に近づく。


B「おい」


キャットBがしゃがみこんで子供の肩を揺すると、子供が振り返った。
その顔を見て驚く。


B「お前…!」


振り返ったコナンはニッコリ微笑むと、すばやく時計型麻酔銃を撃った。


キャットAの首筋に麻酔針が刺さり、その場にドサッと倒れる。

コナンはキャットAに近づき、両手の手袋を外した。
すると、先ほど見た右手と同様に左手の爪も全て黒くなっていた。


リ「キャットA!キャットA、どうした!?」


ラウンジではリーダーが携帯無線機に呼びかけていた。
しかし、応答がない。

リーダーは舌打ちをすると「見て来い」とキャットBに命合をした。
サブマシンガンを背負い、拳銃片手にハシゴを昇っていく。
すると、キャットAが仰向けになって倒れているのを見つけた。


B「おい、どうした!?」


慌てて抱き起こすとスースーと寝息を立てていた。


B「寝てる、のか?」


そのとき、頭上からスルスルとベルト状の物が下りてきた。
先が輪になっており、キャットBは思わず手に取ると、途端に物凄い勢いでベルトが上昇していく。


B「わあああ!?」


恐怖で思わず手を離したキャットBは背中から廊下に落下した。
ベルトの正体は、コナンの伸縮サスペンダーだった。
サスペンダーを固定しているボタンを押していたコナンがニヤリと微笑む。


A「こんなスムーズに事が進むなんて…」
コ「考える暇を与えなければこんなもんだよ」


素直にベルトを掴むのかと疑っていたAが呆れたような表情で倒れているキャットA、Bを見た。


リ『キャットB、どうした!何があった!!』


コナンが足元に置いたキャットAの無線機からリーダーの声が聞こえてきた。

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橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します!とても面白かったです!もし続編があるのなら、続きを楽しみに待っています!(*´ω`*) (2022年2月9日 21時) (レス) @page16 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月葵 | 作成日時:2020年5月12日 12時

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