愛の反芻。2

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好きな人がハマっているものが、好きになってしまう。

もしかしてそれ？と思ったりして。

煙草を咥えれば、カチッと火を付ける。

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好きなものを共有して、彼に近づける。そんな幻想を見てた。

　
久しぶりに裕翔くんの温もりを感じ、やっぱり幸せに感じてしまう。


A「こうするの久しぶりだね」


肩に頭を乗せると、


裕翔「ばか煙草で引火したら、どうするんだよ」

と軽く怒られてしまった。


人の温かさに触れると、眠くなってしまう。



A「ねえ、眠くない？」


と聞けば、「先寝てていいよ」


すごく塩対応で返されてしまう、そうじゃない。
一緒に寝る？とかきいてくれてもよくない？


A「冷たいなぁ、ひどいなぁ」


拗ねて、ベッドに座ると、裕翔くんが煙草を灰皿に押し付けて磨り潰した。

私の後を追い、隣に座った。


裕翔「俺まだ寝たくないから、寝るまで傍にいるよ」


ほら、寝て？と誘導される。


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A「なんか恥ずかしくない？寝顔見られるの、」


あらためてまじまじ見られ、寝かしつけられるのはなかなか恥ずかしすぎる。



裕翔「そうかな、まあ俺は見る側だからさ。」


関係ないけど。と笑った。


久しぶりに見た裕翔くんの笑顔。




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トントンと背中を叩かれ、いい感じに眠れそうになったとき。


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裕翔くんの手が止まる。


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ふと目を開けると。

目をつむって私より先に完璧に寝ている彼の姿があった。


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相当疲れてたんだね、


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A「…お疲れさま、」


裕翔くんの寝顔を独り占めしている、そんな空間が幸せだった。

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