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涼介「結構飲んだ、」
ふぅ、とため息をつくと、体を揺らしながら、寝落ち寸前のAちゃんの姿。
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初めて知ったこと、1つ目。
Aちゃんはお酒を飲むと、すぐに眠気に負けてしまう事。
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涼介「ほら、ここで寝んなって、」
倒れかけた体を起こすと、「寝る」なんて駄々をこねてくる。
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涼介「風邪引いても知らないからな……」
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A「んー、確かに寒いかも。」
酔いのせいで、とろんとした目で見つめ、ふにゃって笑う彼女は
一言で言えば、妖艶で。
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呂律も回って居なく、更にかわいさを引き立てた。
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A「…んーでも、こうしたら温かいよ」
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次にされたことは、驚いて一瞬だけ頭が真っ白になった。
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涼介「ちょ…それは…」
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前に座っていた俺に抱きついてきたんだから。
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俺の頬にAちゃんの髪の毛が当たり、くすぐったい。
なんなら、女の子特有のあれだって、俺にがっつり当たっていて。
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徐々に俺の顔が熱くなって、高揚していく気分に気付いた。
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涼介「…だめだって、」
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俺の中で少しだけ剥き出しになる下心を必死に隠しつつ。
離そうとした。
女の子の力に負けるはずなんてないのに、巻きついた手を離すことなんてできなかった。
きっと心のどこかで、離れて欲しくなかったから。
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