愛の反芻。2

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「あれ、大きくなった？」




A「ん？そうかな？」




なんて、彼は私の上に跨りながら、そんな声を漏らす。





私の知らないネックレス、香水、ピアスを付けた彼が私に口付ける。


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抱きしめられるたび、苦しくて。でも好きで。


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A「…裕翔くんっ……すき、」




いつも私は、涙が零れそうになりながら、抱きしめられて「好き」と言うの。


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裕翔「俺も、好き。」




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首に印を付けられるのは、好きじゃないのに、




裕翔「ほら、付いた。」


なんて、抱きしめた時に、笑顔でそんなことを言う。




A「…本当だ、」




裕翔「A、ここに付けられるの好きでしょ？」




印を、指で辿りながら、言う彼は私のことなんて何も分かっていなくて。



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ねぇ、誰と勘違いしてるの？


私、そんなことなんて言ってないよ。



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喉まで出かけて、




A「……バカ、目立っちゃうじゃん。」



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そんな気持ちも、押し殺して笑顔で誤魔化した。


だって、裕翔のこと大好きだもん。

離れて欲しくないもん。




…私だけを見ていないことも、全部分かってる。




大好きだから。傍に居たくて。





＿＿愛の反芻。

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