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コーヒーブレイク2(コーヒー) ページ7

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 ………………………。
 いったい何事だと言うのだ。
 Aはぽかん、と口を開け、そこをコーヒーに鼻をつん、とやられる。
 
「恥ずかしいのかい?可愛らしいね。大丈夫だよ……それとも、脱がして欲しいの合図かな?」
 
 そして、ゆっくり両腕で抱きしめられると……服を、下着を、脱がし始めた。
 
 
 ───……
 
 
 ………!!!!!!
 
 
 喫茶店のVIP席とも言えるソファで寝ていたAは、焦りに焦って飛び起きる。
 コーヒーの営む喫茶店は、今日は午前中までにお客がいなくなり午後に来た客はA1人だった。という事で、Aはこの店で最も快適に過ごせる横長のソファというVIP席で横になる許可をコーヒーから得ていた。
 VIP席には小さな丸テーブルがあり、香り高い珈琲が置かれているが、既に冷めきってしまっている。
 Aはその珈琲を見つめ、それから周りを見回した。

コーヒー
「あ、Aさん。起こしてしまいましたか?」
 
 店員のコーヒーと目が合う。
 目が合ったコーヒーは白い花の束を持っていて、その花を床に散らしている。
 コーヒーは自分の手から伸びる視線に気づくと、フッと笑みを零した。

コーヒー
「この花はね、コーヒーの花なんですよ。今日は珈琲の日ですから、床に花を散らして楽しんでもらうんです。踏んでもいいですよ。まるで花畑を歩いてる気分でしょう?」
 
 そこでAはようやく、さきほどのは夢である事に気づき、ほっと胸を撫で下ろす。それにしても、五感が再現されるくらいのリアルな夢だったな……。
 得意げに言った彼はAに顔を近づけると、いつもかけているサングラスを取り、Aに笑いかけた。

コーヒー
「もしAさんと新婚旅行に行くなら、こんな花畑がいいですね」

 しん───!!!!
 
 先程の夢が一気に蘇り、彼に触られた身体の感触を思い出し、思わず取り乱した。
 その挙動を見て、
 
コーヒー
「え……今のはほんのじょうだ……いえ、その……からかったとかそういうわけでは……ただ……そんな先まで考えてるとは……あなたがそこまで取り乱すのは私はとても嬉しい───っ」

 
 
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設定タグ:フードファンタジー , フーファン , ゲーム   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:月石 | 作者ホームページ:https://plus.fm-p.jp/u/moonstone  
作成日時:2023年9月9日 21時

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