三面楚歌3(佛跳牆/麻婆豆腐) ページ11
「大衆食堂か。確かにこういう小さな場所は密な商談ができるもの。目利きが鋭くなったな、麻婆豆腐」
先に喋った黒い帽子の男が、麻婆豆腐と言った女性に笑みを浮かべる。麻婆豆腐は食堂の扉を先に開けて、中に入るように促し言う。
「そろそろ商談相手も来てる頃よ、佛跳牆。あの中央にいるのがそうじゃない?」
商談相手だって?
そしたらようやく開放されるのか、とAはほっ、とする。
案の定、彼らの言う商談相手はシャンパン達のようで、簡単な挨拶を交わす。
はずだったが、
「佛跳牆か。悪いが別に用事ができた。商談は後日だ」
「なに?」
「このAを私の御侍にするまで商談はなしだ。せっかく来てもらって悪いが」
こんな怖そうな人達をそんなくだらない理由で追い返すとは、やはりシャンパン等は曲者なのだろう。
しかし商談は無し。
そんな不合理な理由で商談を無しにされてこの人達は躍起になるに違いない。
佛跳牆と麻婆豆腐は勿論一見さんである。
その出で立ちはシャンパンとフォンダントケーキよりさらに奇妙で物騒な想像をさせるが、彼らが落ち着くならば何でもいい。
そう思って突然やってきた佛跳牆と麻婆豆腐にAは隠れていると、
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作者名:月石 | 作者ホームページ:https://plus.fm-p.jp/u/moonstone
作成日時:2023年9月9日 21時