今日:48 hit、昨日:51 hit、合計:39,196 hit
小｜中｜大
○あの時とは違う ページ8
.
.
｢てか彼氏とはどんくらいなんですか？｣
｢5ヶ月とかかな？｣
｢へー、めちゃくちゃホヤホヤじゃないですか｣
｢うん、まあ、ホヤホヤ？なのかな、わかんないけど｣
こういう話題は、内容じゃなくて表情や声音をみる
あーこれもしかして両想いで付き合ってないな、とか、落ち着いてるのはたぶんAさんの方だな、とか
もうあのちっこいかわいいドンヒョクじゃないんだぜ
まあ全部俺の都合のいい解釈だけど
｢いいなあ〜｣
｢ああ、先月別れたんだっけ？
ドンヒョクくんもすぐできるよ｣
｢じゃあ、Aさんが別れるってこと？｣
｢…ん？｣
｢楽しい？彼氏と付き合ってて｣
｢…え、うん、まあまあ…｣
｢じゃあ俺ダメじゃないですか｣
自信のある角度と目線で じ、っと見つめると
何かを察したように、斜め上を見て苦笑いを浮かべる
｢ま、ダメだね｣
｢ダメかあ｣
｢ダメダメ。ダメですよ、そういうのは｣
｢彼氏のことそんなに好きでもないのになんでダメなの？｣
｢てかドンヒョクくんならホラ、いろいろいるでしょ｣
｢いません。いらない｣
.
.
驚いてるのはAさんだけじゃない
ラリーの中で、自然と口をついて出た言葉に、俺自身が1番驚いてる
｢…すみません｣
｢…うん。おもち入れていい？｣
｢もちろん｣
.
.
どうやら俺はそんなに“いろいろ”はいらないらしい
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 619人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：towa
| 作成日時：2024年2月8日 22時
