アイスティーンエイジ。 (ページ6)

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○それからというものページ6

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今思えば単純すぎる

でも学生の、ましてや高校生の恋愛なんてそんなものだ

それが案外1番幸せだったのかもしれない

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だからと言って、特に何も無く
学校ですれ違っても、向こうが友達とふざけるのに夢中ならこっちに気付かないし、俺も俺で特に告白とかしちゃうわけでもなかった

でも思えばずっと探してたような気もするし、憧れてた

そのへんよく思い出せないけど

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進級して、シウの姉ちゃんは卒業していって

たまにシウから、どこどこの大学に行ったんだ、とか、買い物行ったら母ちゃんと姉ちゃんに荷物持たされた、とかなんとか楽しそうに話してたから、ああ元気にしてるんだなと思ったり

俺は俺で、彼女作ったり、好かれたり、別れたり、また別の子を気になったり

大学に進学して、一人暮らしを始めたからそれはそれはのびのび過ごして

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恋愛といったら、あんまり相手がいない時期が無かった

実際先月まで彼女がいたし、大事にしてたつもりだったけど、なんとなーくよそよそしくなって、あーこれもう終わりっぽいなあって思ってたら案の定振られて

なんかイマイチ入り込めないんだよなあっていう、ふわふわした違和感は俺の中にずっとあって

そして、今に至る。

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「俺もう人のこと愛せないのかも〜」

「へえ、それはまた」

「適当すぎない」

わぁん、って演技っぽく顔を覆ったら、居酒屋のメニュー表に目線を落としてる、先日の主役であるシウ

あの日、『せっかく来たのになんでいないのーー』って送ったら、ポンポンっとこの日が空いてる、と打診がきて今があるというわけ

こう見ると輪郭とか目元とか似てるよな

「な〜に飲もっかな〜次は」

「好きなだけ好きなもんいけよ〜」

「やったあ、てかこの前姉ちゃんと会ったんだね」

「言ってた？」

「言ってた」

「あとはなんて？」

「そんだけ」

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そんだけすか