確証 ページ32
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「Aさん転職とかは考えてない？」
レストランを出、予定通り泊まりにわたしの家に来たドンヒョクくん
冷凍庫からアイスを取り出し、先程からいつもより口数が少なくなった彼に1つを渡すと不意にそう言われた
「今のところは」
「うん…」
「なんで？あ、ドンヒョクくん転職したいの？｣
「Aさんのとこに…」
「ああ、いいんじゃない、お茶飲み放題だよ」
会社のいい所をお伝えしてると、手からパッとアイスが没収され、テーブルへ
何するんだ、と思ってドンヒョクくんを見る
「な、なに、その顔は」
「…変な虫つかないようにマジで転職したい」
「だぁ〜いじょぶだよ、そんなん」
「さっきの人も、近くにいるんでしょ」
「…？あ、マークさん？基本違うフロアにいる｣
「あいつ…ずっと違うフロアにいろや…」
「すごいわかりやすいヤキモチ」
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ぎり、と噛み締めるドンヒョクくんを思わず笑ってしまう
唇をむぎゅ、と曲げて軽く睨まれた
「なんで笑うんすか」
「すんません」
「…はあ、俺…安心できない…」
「安心してなよ、何もないから」
ほんとに何もないんですよ
マークさんはあんなんだし、わたしもこんなんだし、
あんなしっかり、はっきり、くっきりした人はわたしみたいな人にそんな気を抱くわけがないのだ
「だって確証ないんですもん」
「確証？」
「Aさんが俺のこと好きって確証。付き合ってくれたのだってお情けみたいなもんでしょ？」
「いや、いやいや…」
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ソファの上で三角座りをするドンヒョクくん
脚長いからすごいとこに膝がある
続く
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作者名：towa
| 作成日時：2024年2月8日 22時
