純度 ページ19
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『俺もごはん買いに行きます』と、ついてきたマークさん
顔を見たらちょっと気分が晴れたから、スイカ味のグミを買って渡すときらきらと目を輝かせつつ、『What’s? 』と困惑していた
発音いいなー
「お礼です。おかげでちょっと元気出たので」
「俺なんもしてないですけど、じゃあ、いただきます。
なに、病んでるんですか？」
「なんか、25にもなって、流されやすすぎて、自分の意思なさすぎて、こう、任せすぎてて、あ、仕事に対してとかではないですよ？…だからちょっと落ち込んでたんですけど」
「…！？流されてるのも結局は自分の意思じゃないんですか！？」
キョトンとしてるマークさん
少し分けた前髪から、親しみやすそうなカモメ眉がクッと上がってるのか見える
目から鱗というか、そういう考えもあるんだ、と思って思わず黙ってしまうと、『あ、いや、言い方悪いかも』って焦り始める
「大丈夫です。Aさんは大丈夫。流されてもいいやって思うのも立派な意思だと俺は思います。任せちゃえって思うのも」
「…ありがとう……、え、人生何回目ですか？」
「えへへ、一回目ですよ、たぶんね」
わたしみたいな人間もいれば、こういう純度100%みたいな人もいるんだ
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ドンヒョクくんを受け止めてみたいって思うのもわたしの意思なんだ
今週のデートだって、逃げ道を用意してくれたけど、行くと返事をしたのだって自分の意思だ
『付き合ってくれますか』、ってふざけた様子のドンヒョクくんに、『それはちょっとわかんない』って誤魔化したのだって
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昨日送られてきた、“楽しみすぎる〜風邪とかひかないでくださいね”っていうドンヒョクくんからのメッセージを開く
楽しみ!
思ってることはちゃんと言わなきゃね
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作者名：towa
| 作成日時：2024年2月8日 22時
