07 (1) ページ2
.
.
(( 選んださよなら �� - Takashi.M - ))
きっと彼女の寂しさも、我慢も、辛さも、
その全てを俺にはどうすることも出来ないから
「…別れよ、」
彼女のため、だと自分に言い聞かせて
告げた別れ。
『私のこと、嫌いになった？』
「そんなん、ちゃうよ」
嫌いになれるならなりたいけど、
嫌いになんてなれるわけもなくて。
『じゃあ、なんで？』
俯いた彼女の表情は、今にも泣き出しそう。
「俺は、Aには重荷でしかないねん」
『そんなことっ、ない…！』
でも、もう引き返すことは出来ないから。
「きっとAを泣かせることしか出来へん、
そんなん嫌やから」
所謂、芸能人と一般人の俺たち。
飛び越えるには、乗り越えるには、
＿…壁が高すぎたんや。
付き合う前は、簡単なことだと思ってたけど、
でもそれは、思ってたよりも簡単じゃなくて、
会える日は少なくて、会えても夜中で、
その度に彼女は"会いたい"を"寂しい"を
押し殺して、一人で泣く毎日。
『泣かないから、だから、』
彼女を泣かすために付き合ったわけじゃない。
彼女の笑顔の理由になりたくて、
彼女にずっと笑っていてほしくて側にいたのに、
泣かせることしか出来ない自分が憎くて。
「俺には、もう…無理やねん、」
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れ。(プロフ) - へーくら｡＠元平安京さん» ご指摘ありがとうございます。フラグ外させて頂きました。気付いていなかったので助かりました！すみませんでした。 (2017年3月29日 14時) (
レス) id: 02973f4f21 (このIDを非表示/違反報告)
へーくら｡＠元平安京(プロフ) - オリジナルフラグを外して下さい。 (2017年3月28日 19時) (レス) id: 2c9f73144a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れ。 | 作成日時：2017年3月28日 19時
