随筆が三十九遍 ページ45
Å◉月◇日
人は、生きるのに疲れたら、何をすれば良いのか。
一部の人種は、死を選ぶ。楽になる事を望む。そしてもう一つの人種はそのまま、地獄を選び生きて行く。その身が滅びる、その日まで。
では諸君。俺はどう?死にたいのに、死にたく無い。もう生きてる価値もない人だって沢山殺した。次の日が来ればまた、れっきとした犯罪者。
これこそ本当の人間失格だ。
それが慣れたら、もうその時は、自分で命を確実に刈り取ってしまおう。
結局、自身の命を握っているのは自分なのだ。
病は気から、という言葉もあるくらい、人の精神が悪いと体調も悪くなる。
そして、嗚呼、死にたい。と思い自分で死を決意したものは。死ぬ。それは自身が下した自分の運命。
病気でも諦めたら病は治るどころか、生きる事も考えなくなってしまうだろうし、ましてや自身を見失うかもしれない。
今日は、作之助と炳五と、文学作品について語り合った。
楽しかったのであるが、俺は疲れ果て、ほぼほぼ、話を聞いていなかった。
時折聞こえるのは、殺した人間の、怨念達の恨み言である。
これが、また、凄くうるさい。気が散る。
全て俺宛。何で殺したの。生きたかった。お前も死ね。
俺は好きでこの仕事をやっているんじゃない。
生きるためにやっているのだ。
先程死にたいと書いたばかりだが、生きたいのも、嘘ではない。
死にたいのも嘘では無い。
鈴「津島クン、何があったかは聞かへん。せやけどなぁ、一人で抱え込むじゃいずれ、大切な物を失うで。」
今日、作之助に言われた言葉。
その、何か裏に、救いたい。この一言が混じっている言葉を、俺は跳ね除けた。
“大丈夫。俺は何にも抱え込んで無いし心配しないで”
、、、と。
救いの道を自身で閉ざした。
もう、俺には救いなどない。
キリストは、最後の晩餐で、弟子達とささやかなひと時を過ごした。
キリストは、それだけでとても嬉しく、幸せだっただろう。
人のために尽くせる人は、ささやかな時間でさえも幸せと感じる凄い人だ。
俺は人の為に、尽くせていない。だって、人を殺しているのだから。
俺は死んでも極悪人なのだろう。
何回死んで、生まれ変わっても、俺はきっと、人生最大の過ちを犯す。
それは覆らないだろう。出来る事なら、
人生の分岐点から、やらなおしたい。
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ika - 作者ぼさん» 長々何度も済みません。使用報告にご指摘してくださった事を記載しました。間違っていたらまた教えてください。 (2月17日 20時) (レス) id: 245cd98665 (このIDを非表示/違反報告)
ika - 作者ぼさん» 長々何度も済みません。使用報告にご指摘してくださった事を記載しました。間違っていたらまた教えてください。 (2月17日 20時) (レス) id: 245cd98665 (このIDを非表示/違反報告)
ika - 作者ぼさん» 分かりました。ご指摘ありがとうございます。 (2月17日 20時) (レス) id: 245cd98665 (このIDを非表示/違反報告)
ika - ikaさん» すみません!私アカウント無しで作っていて、何かエラーでidが変わっちゃったんで次は今のidになります。またあるかもしれませんが気にしないでください! (1月21日 22時) (レス) id: 245cd98665 (このIDを非表示/違反報告)
ika - 七色和希(地雷皆無)さん» ありがとうございます!真逆ほぼ自己満足で書いたものを楽しんでくださって此方も嬉しいです😊 (1月20日 21時) (レス) id: 245cd98665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ika | 作成日時:2023年11月18日 19時