ある小説家、二度目の人生...なのか？

随筆が三十六遍 ページ42

$〆月‰§日

あの太宰君との心中騒動(仮)から翌日。
結局昨日はどうなったかって？大丈夫大丈夫。急がずとも教えるよ！まぁ、正直ずっと、
『あぁ、俺はなんて莫迦で間抜けなんだ！､､､はぁ、此れなら覚えてないけど誰かに“役立たず”とか何とか云われるのも当然か、』
って嘆いてたんだけど、呆れた中也君によって殴られて正気に戻ったよ。お陰で頭にこぶができたから包帯を巻く羽目になったよ。馬鹿力すぎるよねー

まぁそんな事は置いといて、今俺がいるのは昨日云われた任務があったでしょ？それの殲滅のために何故か寂れたコンテナだらけの処に居る。周りの構成員達の話ではコンテナの中をアジトにしているらしい。いくつか集団や役割に分けて使われているコンテナがあるからあんなにいっぱいあると日が暮れるんだってさ。
さて、作戦を考えよう！､､､と思ったけど正直手当たり次第でも効率は悪いけどね、良い気がする。否駄目だそんな簡単なの、
じゃあどうするか､奴等の取引先に成りすましてやってみる？まぁ聞いてみよ
『この組織で現在取引している処っている？』
「確か、数件あったと思いますが、それが何か、」
予想通りビンゴだった。後は、“何”を取引しているかを調べれば良いだけだ。
『一旦引こう。後、あの組織が取引しているモノも調べといて』
「御意」
此れで、この地獄のような一つの時間に終止符、チェックメイトできる。
ｰｰｰ
「津島首領補佐、取引しているモノが何か分かりました。海外から仕入れられるスクラップのようです。」
『え？そんな物？何だ、てっきり色々な密輸、薬とか金や宝石とかだと思ったのに』
「いえ、中には改造に用いられる物もあると聞きます。スクラップでも、大いに越した事はないかと」
『､､､』
「､､､失礼しました。勝手な真似を」
『否、此処はベテランの意見に従う。俺も納得してるし』
「ありがとうございます。ではいますぐにでも、」
『それはやめといた方がいい。今日俺達が行って多分彼らも警戒してるだろうし少し緩んでから決行したほうが良いと思う』
「分かりました。では失礼します」
バタンッ
彼が出て行った後俺は空を見て昔を思い出していた。正直窓を開けたいけど残念ながら窓ははめごろしなので開ける事はできなかったが、
父さん、母さん、俺のした選択は正しかったのでしょうか。ですが、全てにおいて己がした選択は、俺自身で始末をつけないという事は、分かっています。ですが俺は、それでも自分を信じれない。

随筆が三十七遍→←随筆が三十五遍

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す