随筆が二十一遍 ページ26
ーーー翌日
『、、、』
俺は心ここに在らずといった状態で外を見ていた。、、、と云っても、窓は光を遮られていて、ただの壁を見ているのと変わりは無いが。
だが、そうでもしないと、精神的に壊れてしまいそうだからだ。今日が来るまで、、、否、やめておこう。云いたく無い。
ガチャ、
太「やぁ、修治。お見舞いに来たよ。昨日の今日で此処は慣れたかい?って、、何、此れ。」
そして見つけたものを拾いながら俺のところに持って来て、
太「何で修治がこんな物持ってるの?君、そう云う趣味じゃ無いでしょ?私じゃ無いんだから。」
そう、云った。
『、、、』
けど、俺は話したくなかった。もう全てが嫌になって、気づいたら自暴自棄になってた。
太「、、、だんまりかい?ねぇ、話したく無いなら良いけど、はいやいいえは云えるでしょ?」
『太宰君、悪いけど、一人にしてくれ。俺さ、疲れたから。寝たい。』
太「変わったね。君は。まるで、全てにおいて周りを信じきっていない、“道化師”みたいだ。」
『ッ、、』
バタンッ
『俺なんて、所詮、人間失格者なんだよ。今も、昔もね。』
そう云って俺は眠りについた。
ーーー数時間後
中「修治?寝てンのか?」
中(太宰に云われて来てはみたが、いつもと変わらねェじゃねェか)
『、、、中也君?嗚呼、来てたの、』
何でこの日に限って人が来るんだろう。、、、永遠に眠ってしまいたいのに。
中「ンだよ、其の棘のある云い方は」
『何でもない。さっきさ、太宰君も来てくれて、道化師みたいって云われたんだ。その通りだと思った。俺なんて所詮、与えられた津島修治って云う人間に成っただけの誰かだったんだ、不完全で、弱虫の』
中「太宰に、手前が変わったって云われて来てみたが、彼奴の云ってた事は合ってたみたいだな。、、、何があったんだ。手前の心がそんなに変わる出来事が何で、」
『黙ってくれ。』
その時、俺はしくったと思った。
中「ッ、」
中也君が、悲しそうな目でこちらを見ていたからだ。
でも俺の口は止まらない
『俺のことなんてどうでも良い。これ以上深掘りするな』
嫌なくらいにすらすらと。
中「、、、分かったよ。俺が悪かった。だがな、自分から自分を粗末にするんじゃねェぞ。」
バタンッ
『、、、ごめんなさいごめんなさい、辛辣にしてごめんなさい、人間失格者が偉そうな態度にしてごめんなさい。お願いだから嫌わないで一人にしないで、俺の道化の仮面を剥がさないで、お願いだから』
二人が去った後、そう呟いた。
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ika - 作者ぼさん» 長々何度も済みません。使用報告にご指摘してくださった事を記載しました。間違っていたらまた教えてください。 (2月17日 20時) (レス) id: 245cd98665 (このIDを非表示/違反報告)
ika - 作者ぼさん» 長々何度も済みません。使用報告にご指摘してくださった事を記載しました。間違っていたらまた教えてください。 (2月17日 20時) (レス) id: 245cd98665 (このIDを非表示/違反報告)
ika - 作者ぼさん» 分かりました。ご指摘ありがとうございます。 (2月17日 20時) (レス) id: 245cd98665 (このIDを非表示/違反報告)
ika - ikaさん» すみません!私アカウント無しで作っていて、何かエラーでidが変わっちゃったんで次は今のidになります。またあるかもしれませんが気にしないでください! (1月21日 22時) (レス) id: 245cd98665 (このIDを非表示/違反報告)
ika - 七色和希(地雷皆無)さん» ありがとうございます!真逆ほぼ自己満足で書いたものを楽しんでくださって此方も嬉しいです😊 (1月20日 21時) (レス) id: 245cd98665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ika | 作成日時:2023年11月18日 19時