ある小説家、二度目の人生...なのか？

随筆が十四遍 ページ17

さて、事の発端と云えば、先程云った様に爆発音の様な音がして、その後の話だ。
中「チッ、アイツ等、話と違ェじゃねェか！」
太「彼等は時刻は云っていたけど、そんな簡単に信用しない事だね。」
中「嗚呼、今回は手前に負けたぜ、信用しなければ、修治も安全な処に行かせられたのによ」
二人の会話を聞いていると、まるで“コレ”が起こるのを始めから予期していたかの様な口振りだった。周りは混乱状態、中には子供や、親子、ご老人と云った老若男女問わず多くの人達が波のように迫って来る。
見てるだけで、吐き気がしそうだ、先程の爆発の所為で空気中には火薬の匂いがして尚気分が悪い。憂鬱だ。
そんな事を思っていた時、二人が急に自分を引っ張り、「此処は安全だ」、「事が落ち着くまで此処にいろ」だの、俺を心配し、爆発現場へと足を運んで行った。
『待ってくれ！其処には､､』
不用心だと思う。二人は一般人の筈だ。俺みたいに異能力を持っていたら話は別だが、唯彼等が強いからという理由で何かをすることも出来ない。それに、今回の件、俺の予測を交えると異能力者が関わっている。恐らく、ポートマフィアに楯突こうとした組織が何かやらかしたのだろう。何故其処まで知っているか？それはこの出来事が起きた後に詳しく調べたからだ。だがそうしなくても、俺の頭はそれ以外浮かばなかった。でもそうすると、俺の友人、太宰治と中原中也両名はポートマフィアという事になってしまうのだが、それがどうした状態だ。正直云って、彼等が何者であれ、今更気にした事ではない。､､話を戻そう。異能力者が関わっているという事を伝える事が出来ずそのまま二人と別れたのだが、俺にはやる事があった。それは、
『はーい！其処にいる皆さーん！ごちゅーもーく！』
マイクの上で立って、周りにいる人の気を引く事だ。理由は聞いていれば分かる。
『今回のテロ事件、関わっているのは誰でしょうか！？謎が多くてハラハラしますねぇ。では、そこの貴方！』
そしてとある男性を指差した。
「僕、ですか？」
内気そうな男性だ
『そうですそう！そこの貴方、この件貴方はどう思います？』
「ふ、普通に怖いと思いますけど、」
『､､可笑しいね。それなら、何で君はその無駄に大きな鞄をこんな公園の様な広場で持ち歩いてるの？』
「それは今日泊まる予定で、」
『じゃあ鞄の中、見せてもらっても良いかな』
そうやって男の返事を待たず、鞄を開けた
「あ、ちょ！」
其処には､､

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