ある小説家、二度目の人生...なのか？

随筆が十二遍 ページ15

ｰｰｰ数分後。
ﾋﾟﾛﾝｯ
太確認して来て、空いてたよ。で、どうしたの?
貴明日、俺学校なくてさ。で、友達に遊びに行ったら?って云われたから、太宰君と中也君を誘おうかと。
太げ、、中也も､､?何で蛞蝓もいるの、嫌なんだけど普通に、
貴あれ、仲良く無かったっけ?俺の入学祝いの時めっちゃ意見が合ってたから、
貴てっきり仲が良いのかと、
太､､､私と中也は仲良くないよ。まぁ、君からの折角の誘いだ。勿論行くよ、多分中也も喜ぶと思う。中也も明日は空いてると思うし私から話しておくよ
貴うん、ありがとう。それじゃあ集合場所は港でいい?
太良いよ
貴良し決まり!じゃあまた明日
ｰｰｰｰ
太宰君一人称変えたのか。僕から私になってる。中也君も変えてるのかな、それに比べて俺は全然だな、
あ、良くないネガティブ思考は良くないって前に誰かから聞いた気がする。まぁ精神的にも疲れるからな。
久しぶりにああやって太宰君に連絡したけど、太宰君と中也君は何処の学校通ってるんだろ。二人とも頭良いから結構凄い学校行ってるんだろうな、
そう思い自分も負けないように勉強を始めた。と云っても普通の問題は前世で分かっているので、聖書を今読んでいる。何故かって？それは文豪の太宰治はキリスト教の信仰をしてたり、自分の能力の“正義と微笑”の主人公もキリスト教の聖書を読んでいたからだ。でも正直に云うと、自分が炳五と作之助から「お前は文アルの太宰治の成り代わりだ」って云われたからその太宰治としてこの聖書を読んだらどのような気持ちになるのだろうか気になったからだ。結果的に、もの凄く良かった。共感できる事があったし、又考えさせられる箇所も所々あって、云っても良いのかわからないが、面白かった。キリストのような、救世主の様な存在が現在のこの世に居たら、世の中はこんなに不平等で、残酷で、地獄の様な処には､､成らなかったんだろうな。だけどそれが良い。全ての人間が幸せになる事はいい事、正しい事だと思う。だけど、その幸せは誰かの不幸の上で成り立っているに過ぎないだろう。何故なら対立したものがあるからこそ、その存在が確立されるからだ。正義があれば悪がある様に、幸せがあれば不幸がある。何ともまぁ大層な事を並べているのか、俺にはよく分からない

随筆が十三遍→←随筆が十一遍

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す