プロローグ ページ1
俺は、今日ある事をするつもりでいる。
何かって?じゃあ、とある昔話をしよう。
あるお金持ちの裕福な家に、二人の夫婦が暮らしていました。彼等は何もかもが完璧でないと生きている価値が無いと思っている。そして数年後、双子の兄弟が生まれました。片方は彼等に似て、完璧こそが全てと考える子、もう一人は、、彼等には似ておらず、完璧が全てとは思わず家族でも孤立する、何とまぁ絵に描いたような孤立の仕方だ。それからは皆さんご想像の通り、家族からは腫れ物のように扱われていました。
「貴方は一族の恥だわ!」
そうですか、なら俺はここから出て行きたいです。
「よく俺の家族と自称出来るな!完璧こそがモットーのこの一族に!」
それは勿論、嫌でも血が繋がっていますから。
「父さんや母さんは特別なんだよ。全てが完璧で誰からも崇拝される!勿論僕もだ!なのにお前は、全てにおいて不完全だ、何でお前何かがふんぞり返って堂々と生きてるんだよ!」
、、、
「死ねばいいのに!」
「視界の中に入るな!このクソ息子!」
「、、何だ、その目。生意気な面をしやがって。お前はそんな事をやって良い権利はお前には無い!」
五月蠅い、、五月蠅い五月蠅い!俺が何したって云うんだ!俺は、、好きでこの世に生まれてきたわけじゃ無い!自由に生きれるんじゃ無いのか?人間なら!人間、なら、、
に、んげん?
俺は、、人間じゃない何かなのか?
はは、、
ある小説家、確か、、太宰治だった気がする。彼の作品で、“人間失格”というものがあったな、主人公は他の人の考えが自分自身と違いそれを手記につづった物語、人によっては彼自身が体験したものだとも、フィクションであるものだとも云われる。“人間失格”、、、今の俺にぴったりだ、
「消えて欲しいわ」
「消えろ」
「消えてしまえ!」
嗚呼、云われなくても、、
『消えてやるよ』
それが俺である。
みんな分かる通り消えるつもりでいるさ。こんな世界に生きてる意味なんて無いんだから。楽になりたい。
そして今、ロープで首を巻いて、
ーーーさようなら、世界。
そして意識を手放した。
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ika - 作者ぼさん» 長々何度も済みません。使用報告にご指摘してくださった事を記載しました。間違っていたらまた教えてください。 (2月17日 20時) (レス) id: 245cd98665 (このIDを非表示/違反報告)
ika - 作者ぼさん» 長々何度も済みません。使用報告にご指摘してくださった事を記載しました。間違っていたらまた教えてください。 (2月17日 20時) (レス) id: 245cd98665 (このIDを非表示/違反報告)
ika - 作者ぼさん» 分かりました。ご指摘ありがとうございます。 (2月17日 20時) (レス) id: 245cd98665 (このIDを非表示/違反報告)
ika - ikaさん» すみません!私アカウント無しで作っていて、何かエラーでidが変わっちゃったんで次は今のidになります。またあるかもしれませんが気にしないでください! (1月21日 22時) (レス) id: 245cd98665 (このIDを非表示/違反報告)
ika - 七色和希(地雷皆無)さん» ありがとうございます!真逆ほぼ自己満足で書いたものを楽しんでくださって此方も嬉しいです😊 (1月20日 21時) (レス) id: 245cd98665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ika | 作成日時:2023年11月18日 19時