おふたりさんのお正月事情。

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部屋に着くとすぐにご飯の準備が始まった。


船に乗った魚の刺身に
鉄板でジュージューと焼かれて出てきた肉。



「うんまー！！」

「美味しいね」




豪華な食事で腹も満たされ、すっかりいい気分だ。


「ひろ、楽しい？」

「うん、すっごい楽しい！」



こんな楽しいことはあるか。

太輔といるだけでなんでも楽しいけど、
やっぱりこうしてどっかに行くとか
何か美味しいものを食べるってのは格別だ。



こういう仕事をしている身だし、
しかも太輔と二人きりだなんてめったに出来ることではない。



バレたところで世間的なダメージはないし
ファンにとっては大興奮なことかもしれないけど

まぁそんな甘い世の中でもないから。



「お布団の準備をしますので、
１階の売店など行かれてみてはいかがでしょう」


仲居さんの促しで売店へ行くことにした。




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