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いちばーん後ろの席から、
手をメガホンにして大声で叫ぶひろ。
客席からは黄色い歓声が上がっているが
そんなの俺の耳には入ってこない。
そこからはもう、無言だよね。
たまや他の子たちが喋ってくれていたが
ほぼほぼ記憶もない。
二公演を終え、楽屋にはたまと二人。
「たま、知ってたの？」
「何が？」
「北山が来ること」
「当たり前じゃん。だって俺がチケットあげたんだもん」
「えっ！？そ、そうなの？」
「うん。ガヤ聞いてなかったの？」
「えっ、あ、うん…ま、まあ俺は、
「恋人に言わずに来るとか、みつもやるねぇ」
「はっ！？え、たま？知ってるの？」
話がピーマンだ。
どこからツッコめばいいかわからない。
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作者名：ゆりみつ
| 作成日時：2016年12月25日 2時
