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「俺はずっと北山のこと好きだったんだよ？」
「そうなの！？」
「うん。だから、北山と初めて会ったときから
俺が血吸うのはこいつって決めてたの。
ハタチになったら吸い始めたからね」
「へ、へぇ〜…」
俺はいつから藤ヶ谷のこと好きだったかな。
…気付いたら、ってやつか。
過去を語る藤ヶ谷はなぜだか凄く楽しそうだった。
ニコニコしながら話していて、
自然とこっちも微笑んだ。
「俺らが両想いになったら、
北山だけの理由を言うルールなんだよ。
そうしないと、俺が噛みついた時に
北山死んじゃうんだ」
「えっ！？こわ！！」
「でしょー？絶対死んでほしくないもん」
そう言うと俺に抱きついて鼻と鼻をこすり合わせた。
「ふふ、北山」
「はーい、藤ヶ谷」
「ふふっ」
自分で言うのもおかしいが、
きっと相当俺のことが好きみたいだ、こいつは。
かわいいやつめ。
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作者名：はちみつ
| 作成日時：2016年4月10日 18時
