うどん ページ4
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「太輔、昼うどんでいい?」
「うん、いいよー」
久しぶりだな、うどん。
そもそも麺類が久しぶりだわ。
北山が作るご飯は結構美味しかったりする。
なにを作るにしても、高確率でたまごが入ってるけど。
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「「いただきます」」
「んー、美味しい」
「うぇーい」
ズズッ、て美味しそうに食べるねえ。
北山を見てるだけでもお腹いっぱいになれる。
なんなら心も。
「ね、太輔」
「ん?」
「こっちくわえろ」
「え?」
「いいから、ほら」
……何をする気だ。
「ひろ?食べ物で遊んではいけません」
「遊んでません。ほーら!」
麺を一本持ち上げて、ひろが端っこをくわえて見つめてくる。
これで俺もくわえるって…
いやいや、アウトだろ。
「ポッキーゲームのうどん版だよ!いーじゃん!」
「いくない。ほら早く食べな」
「んだよっ。ノリわりー」
聞かない聞かない。
こういうお子ちゃまはほっとくのが一番ね。
北山と同棲を始めてまず初めに学んだこと。
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作者名:はちみつ | 作成日時:2016年3月26日 14時