ひろごはん ページ29
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「ねね、太輔」
「んー?」
「見てこれ」
「ん、なにこれ?」
ソファで雑誌を読んでいたら、ひろに
ちょんちょんと肩を叩かれて何かを差し出された。
「プレゼント!」
「プレゼント?」
二人きりの時のひろは、ときどき
顔だけでなく言動も幼くなることがある。
まあ、それがめちゃくちゃ可愛いんだけど。
「太輔にプレゼント!見てみて」
「ありがとう…おっ、指輪?」
「そ!指輪!カッコイイでしょー」
「うん、俺の好きなタイプのデザイン」
そう言うと、至極満足そうにニコニコするひろ。
…こんなにかわいい生き物いますか?
たまんないね。
「でも、今日別になんの日でも…」
「なんでもなくてもあげるの!
あげたいって思ったときにあげる」
「ふふ、そっか。じゃあ俺もそうしよっと」
「だめ!太輔はしちゃだめ」
「えっ」
「太輔は生きてるだけでもうカッコイイからね。
それ以上カッコイイことしたら俺溶けちゃう」
……やばい。
いい加減理性がぶっ飛びそう。
もう、いいですよね?これは。
こんなん誰でも、襲 わずにはいられないですよね。
特に俺なんてね。うん。
「ひろ」
「んー?」
のんびりと携帯なんていじりだしてるひろ。
まあその画面に映し出されてるのは俺なんだけど(笑)
「画面の俺じゃなくて、こっち」
頬を両手で包んでこちらを向かせると、
まんまるの目が俺を認識してぱちぱち。
「かわいい、ひろ」
「ん……」
最初はただ触れ合うだけ、
そこからひろの、おいしい下唇を食べて
どちらのかもわからない唾液と共に
舌と舌を絡めあって。
そうしたらひろから
「ん、ふっ……」
ほらね、声が漏れちゃうから。
そしたら、やっと
始まりの合図。
ひろ?
今日も俺を満たしてね。
end.
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作者名:はちみつ | 作成日時:2016年3月26日 14時