検索窓
今日:7 hit、昨日:9 hit、合計:224,239 hit

ねこのみつ second. ページ28

.








「おい。聞こえてる?さっさと出て行け」




「うっ…、ひっく、うぅ……」






は?待って、マジかよ。



泣いてんの?





いやいやいや、なんで俺が泣かせたみたいな。



こいつが100%悪いだろ、え、なんなの。






「え、なにお前。

泣く暇あんなら片すか出て行くかして」




「うぇっ、ふっ…うぁーん!




「おいおいおいおい」




待て待て待て!




「そんなでっけー声で泣くな!

となりの人くんだろ!?」




こんなぼろアパートの薄い壁じゃすぐ聞こえちゃうよ。






「うぐっ、うっ、うぅ」





口をおさえてもなお泣き続けるみつ。





「はあ…もう、俺が悪かったよ。

怒鳴ったりしてごめんな?だから一緒に片付けよう」




「ひっく、う…うん…ふじあやっ…」



「ん?」



「もう、怒ってない…?ひっく」



「怒ってないよ。だからみつもお手伝いしてくれる?」



「ん、する…っ」






目をごしごしこすって、


涙の残る瞳でくしゃっと笑った。







continue.

ひろごはん→←ねこのみつ second.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (189 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
550人がお気に入り
設定タグ:北山宏光 , 藤ヶ谷太輔 , 藤北
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:はちみつ | 作成日時:2016年3月26日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。